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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第百三幕 「フライング・フライ」
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話を聞けや、クラぁぁぁーーーーッ!!』
もはや言葉の壁に一方的に押されている私。というか契約の刻限って何よ。あたしアンタと約束の類をした覚え全くないんだけど。混乱とイライラが最高潮に達した私の心の活火山が大噴火した。
『だ・か・ら!!ハッキリ言ってアンタの言ってることは荒唐無稽支離滅裂前後不覚意味不明なのよ!言ってる事中二病過ぎて聞くに堪えないわよ!!』
前にもいろいろ言っていたが、なんだ新生の閉じられし環とかって。わっかが閉じてるのがそんなにおかしいことか。それともあれか、商品を勝手に押し付けて代金をせびる詐欺師か何かか。幽霊になってまで詐欺師か。
『10文字以内で分かるように意思疎通を図りなさい!!』
―――汝、人界の守護を望むや?
予想外の10文字ぴったりである。しかも内容が端的すぎて余計に訳が分からない。
『わ・・・ワンモアプリーズ?』
―――汝、大禍を退け人界を守護する覚悟有りや?
『さっきより文字数増えたぁ!?』
話はまだ続きそうである。どうもこの謎の声に翻弄されている気がしないでもない鈴であった。
ちなみにその頃現実世界では。
「凰さーん!?りんりんー!!・・・・・・貧乳ーッ!!・・・駄目です先生、本当に意識が無いみたいです!」
『佐藤さん、最後の一つは本人に言わないであげて下さいね?私、未だに時々廊下をすれ違うときに親の仇を見るような目で睨まれるんですから・・・』
「・・・まぁ先生のツインボンバーを見ればしょうがないんじゃないでしょーか?」
《甲龍から”T-αPulse"を検知。該当データ・・・・・・製作者権限でブロックされました》
『レーイチくんがそうなら束さんもお口ブロックだね。・・・・・・オマエにはもとより教える気ないけど』
いらっ。
「・・・・・・あの、あんまりガキみたいな癇癪起こしてると流石の私も怒りますよ?束さん」
『怒ればいいじゃん。その時はオマエが如何にちっぽけで取るに足らない存在か思い知らせてやるよ』
「そうやって自分は偉いですアピールですか?まるで子供の八つ当たりですね、自称十全の天才博士さん」
『私の感情を一般人の尺度で測らないでもらえるかな』
「小難しい理由で取り繕っても本質は変わらないんですよ。知りませんでした?十全の天才の割にはそんな簡単なことも分からないんですね」
『お前・・・!』
「何か?」
(信じがたい事実ではあるが)佐藤さんも人間だ。散々こんな口ぶりで接されれば次第に怒りも湧いてくる。はっきり言ってしまえば佐藤さんの心境は、名前も知らない子供にしつこく絡まれて異様に腹が立っているそれと同じだった。
かくして我慢の限界は堰を切り、一貫して挑発的な態度を取り続ける束と佐藤さんの間に火花が散
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