マクロスF
0789話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ニヴルヘイムの見学を終えた俺とシェリルは、約束通りに転移区画へとやって来ていた。すると……
「遅いぞっ!」
何故かそこにいたイザークから出会い頭に怒鳴りつけられる。
「……いや、時間には間に合っているだろ? と言うか、そもそもなんでお前がここにいるんだよ。実働班はバジュラの死体の回収を行う筈だが?」
「母上の護衛だ」
そう告げ、文句はあるかとばかりに俺へと視線を向けてくる。
その隣には、どこか困った表情を浮かべているエザリアの姿。
「それに、どのみち向こうに移動したら機体を見張っておく者が必要だろう」
「確かにそれは事実だが、量産型Wを連れて行くつもりだったんだがな」
「奴等ではいざという時に柔軟な対応が出来ん」
量産型Wは応用力に難があるというのは事実だ。だが、イザークはイザークで色々と暴走しやすいというのも事実な訳で……
「アクセル、悪いけどイザークをお願いできないかしら。私を心配しての事なのだし」
エザリアの視線に数秒程悩むも、やがてしょうがないとばかりに頷く。
考えようによっては、昨日一度マクロス・クォーターへと行っている分、慣れているとも言えるしな。
「言っておくが向こうとは友好的な関係を結びたいんだ。あまり無茶はしてくれるなよ」
「お前が言えた義理か? 散々無茶ばかりしているのは、いつもアクセルだろうが」
「……確かに」
イザークの言葉に何故か同意するシェリル。その横では、エザリアもまた無言で頷いていた。
そんなに無茶ばかり……いやまぁ、これ以上は考えても無駄か。
とにかく時間も時間だ。向こうに移動してから考えるとしよう。
決して俺が無茶ばかりしていると納得した訳では無い。あくまでも時間が無いからこそだ。
「エザリアはイザークと、シェリルは俺の機体に」
結局済し崩し的にそのままリュケイオスを使ってマクロス世界へと転移し、そのままニーズヘッグのシステムXNで宇宙空間へと再度転移する。
さすがに一晩もあれば後方で待機していたフロンティア船団もこのバジュラ本星近くまでやって来たのだろう。まるで惑星の様子を窺うようにしてアイランド1が存在していた。
いや、実際にどのような惑星なのかを観測しているんだろうな。後はついでに俺達シャドウミラーの主戦力でもあるメギロートとか。
マクロス世界の住人にしてみれば、ゴーストと似たような無人兵器でもあるメギロートはかなり気になっているだろう。何しろゴーストはマクロスプラスで反乱騒ぎを起こしたのだから。
それ以降はリミッターという枷を付けて運用しているが、その分当然性能は落ちる。それに比べると数百年、あるいは数千年程もの戦闘経験が蓄積されているメギロートのAIは、フロンティア船団やそこに居を構
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ