マクロスF
0789話
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し。
いや、俺達だけならそれ程影響力は無いだろう。だが、今のシャドウミラーにはマクロス世界で絶大な影響力を持っているシェリルがいる。それを思えば、それ程大げさな話じゃないと思う。
「ともあれ、機体の警備は任せる」
「ふんっ、俺に任せておけば問題は無い。それよりもお前はシャドウミラーの利益をきちんと考えて交渉をしてくるんだな。くれぐれも母上の足を引っ張るような真似をするなよ!」
「分かってる。元々俺は交渉の類が得意なわけじゃ無いから、専門家に任せておくさ」
「猫を被るのが上手いな。マリュー・ラミアスやムウから色々と聞いてるぞ? オーブの獅子相手に随分と堂々と渡り合ったそうじゃないか」
「……そっちはある意味で偶然だな。別に俺の実力じゃ無いさ」
原作知識があってこその交渉だったのだから、俺の実力じゃないというのは間違いではないだろう。俺が出来るといったら、精々念動力を使って最悪の選択肢を選ばないという事や、あるいは軍事力を前面に押し出した砲艦外交といったところだ。
ちなみにイザークがムウを呼び捨てにしているのは、やはり同じ実働班で訓練を共にしているからだろう。後は多少歳が離れていても男同士という事もあるか。
「まぁ、お前がそう言うのならそれでもいい」
フンッと鼻を鳴らすイザークをその場に残し、俺とエザリアとシェリルの3人は格納庫の入り口で待っていた案内人と共に建物の中を進み、エレベーターへと乗り込む。
ああ、そう言えばこのルートは……
ふと以前にバジュラの巣を確保する事になったのを思い出す。
……待て。巣、だと? あの巣で確保したバジュラの卵やら幼生体やらはどうなったんだ? もしかしてまだ実験に使われて……いや、ないか。既にこのフロンティア船団にはバジュラと意思疎通が出来るランカがいる。そのランカが、バジュラを実験に使わせるような真似をさせているとは思えない。
それでも一応後で確認はしておく必要があるだろう。
そんな風に考えているとやがて頂上付近でエレベーターが止まり、扉が開く。
「おお、待っていたよアクセル代表。ミス・エザリアも良く来てくれた」
その瞬間、グラス大統領が満面の笑みを浮かべて俺達を出迎える。
グラス大統領にしてみれば俺達はある意味で諸刃の剣だ。上手く交渉できれば異世界人との友好を築いた政治家として歴史に名が残るだろが、下手な手を打って戦争状態になろうものなら、確実にフロンティア船団は文字通りの意味で消滅するだろうしな。
けど、だからと言って交渉で俺達に譲歩しすぎれば、今度は弱腰だ何だと強硬派辺りに色々と言われるだろうし。……いや、レオンが強硬派と言えば強硬派だったのか?
まぁ、それでも所詮俺達シャドウミラーは国家の形を取っているとは言っても実質的な大きさは組
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