マクロスF
0789話
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える企業。……それこそL.A.Iにしても興味深いのだろう。
そんな風に考えつつ、アイランド1の大統領府へと通信を送る。
「こちらシャドウミラー代表、アクセル・アルマーだ。大統領との面会の約束があって来たんだが」
『は……はい! お話は伺っています。こちらのビーコンに沿ってアイランド1の格納庫へ向かって下さい』
俺の顔を見て恐怖と驚愕とを半々程の割合で表情に出す管制官の女。……マクロス世界だとゾラ人みたいな異星人や、それこそゼントラーディとかもいるんだから、異世界人だからといってもそんなに驚く事は無いと思うんだがな。ああ、もしかしてシェリルに驚いていたのか? まぁ、マクロス世界でのシェリルの知名度を考えれば、あの驚きは……いや、なら恐怖とかは無いか。
「イザーク、聞こえていたな? アイランド1……あの、一番でかい宇宙船の格納庫に向かうぞ」
『分かっている。心配性過ぎるぞ、お前は』
「あら、昨日から思ってたけど、随分と負けん気の強そうな子ね」
イザークの通信を聞いたシェリルが、どこかからかうようにそう告げる。
その瞬間、イザークが何かを口にする前にエザリアが通信画面に現れて口を開く。
『さぁ、まずは行きましょうか。この世界での初めての交渉ともなれば、さすがにここで遅れて相手に迷惑を掛ける訳にもいかないでしょう』
『……分かりました』
母親の言葉に渋々といった表情で頷くイザーク。
それを見ながら、俺は一緒にコックピットに乗っているシェリルへと思わず呆れた視線を送る。
「イザークは怒りっぽいんだから、あまりからかうなよ」
「ふふっ、何だかアルトに似てたからついね」
「……まぁ、似ていると言えば似ている、か?」
特に頭に血が上りやすいところとかは特に。それでいてある程度以上の実力を持っているというのも似てはいるのか。意固地なところも。
確かにこうして並べていくと類似点がかなり多いな違いと言えば、アルトにはランカという恋人がいるのに対して、イザークは独り身だというところか。
そんな風に考えつつ、イザークのヒュッケバインMk-Vを案内するようにしてアイランド1の格納庫へと向かっていく。
「ではイザーク、お願いね」
「はい、母上。お任せ下さい。無許可で機体には絶対に触れさせるような真似はさせません」
敢えてだろう、イザークは周囲で俺達の様子を眺めている整備員や技術者に聞こえるように告げる。
まぁ、こうして眺めている者の中には間違いなく新統合軍やらどこぞの企業のスパイやらが紛れ込んでいるからな。それを牽制する目的があるんだろう。
事実、この状況で何か下手な真似をして俺達シャドウミラーから批難されるような事になったら、その企業は間違いなく倒産するだろう
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