第八章
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「あの魔法使い、ソーサラーですよね」
「そうだ」
「あの魔法使いはファントム達を率いて」
「そうしていたがな」
それでもという返答だった、ウィザードのそれは。
「何故この世界にいる」
「そのことはですね」
「わからない、どういうことだ」
「それは俺自身が話す」
こう言ってだ、そうしてだった。
そこにその彼が出て来た、ソーサラー自身がだ。そしてその後ろにはだった。
「!?何故だ」
「おい、どういうことだよ」
ウィザードもビーストもだ、二人共だった。ソーサラー今はオーマ大臣である人間の姿だがその彼の後ろにいるユウゴ、ミサ、ソラを見て声をあげた、
「貴様等が何故いる」
「死んだ筈だよな」
フェニックスは厳密に言うと違うがそれでもそう言って差し支えのないものだからこう言ったのである。オーマはその彼等にこう話した。
「俺が呼び寄せた」
「もっと言うと御前もだな」
フォーゼがオーマに言う。
「こっちの世界に呼び寄せられたな」
「ほう、わかるか」
「呼んだ奴もな」
このこともと言うフォーゼだった。
「あいつだな」
「あの方だ」
オーマは口の左端を歪めて答えた。
「あの方がそうして下さった」
「倒した筈だがな」
ウィザードはオーマにこのことも言った。
「ドレイクでもある貴様をな」
「簡単なことだ、蘇らせてもらった」
オーマは口を歪めさせた笑みのままウィザードに答えた。
「そのうえでだ」
「この世界にか」
「案内させてもらった」
「そういうことだな。そしてだな」
フォーゼは考えつつだ、オーマに言った。
「御前等をここに連れて来たそいつはな」
「わかっているか」
「スサノオだな」
その彼だというのだ。
「そうだな」
「その通りだと言えばどうする」
「やっぱりという感じだな」
これがフォーゼの返答だった。
「俺にとっては」
「そうか」
「ああ、そうだ」
その通りだというのだ。
「やっぱりあいつか」
「我等が神だ」
スサノオが、というオーマだった。
「だからだ」
「そしてか」
ウィザードも言う。
「俺達とこの世界で」
「今度こそ御前を倒す」
「おいおい、それは俺の言葉だ」
フェニックスが前に出て来てオーマに言う。
「こいつには借りがあるからな」
「ハロー」
グレムリンもソラの姿で挨拶をしてきた。
「また会ったね」
「会いたいと思ってるのかよ」
ビーストがグレムリンに憮然とした声で返す。
「俺達が」
「うん、違うよね」
「当たり前だろ、誰が御前等なんかとな」
その言葉の対象はグレムリンだけではなかった。
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