トワノクウ
第十八夜 千草の蜃(一)
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ぬ。果実や蜜花が群生する場である。鳳ならば竹の実であろうが竹林はこの塔から遠い。離れるのもよくないのである」
「じ、実に安心しました……っ」
くうは両手を突いて這いつくばるようにして脱力した。
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