二話 コミュニティ
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の良いNPCから受けれるクエストの流れ、レベリングに効率の良いモンスターの詳細。シュウ達が話したバーグラー・ゴブリンの情報なども語られていく。
「……このゴブリンの主な出現地である《アウトローズ・フォレスト》は六十五層の主街区から目と鼻の先にあり、六十程度のレベル帯でも比較的安全にレベリングできる、少人数パーティー推奨モンスターと言えるだろう。利用したいパーティーがあれば、閉会後別に私の所まで集まってくれ、広範囲のエリアなので大丈夫かとは思うが利用範囲が噛み合わないよう調整したい」
その言葉にパーティーを組んでいるのだろう同じテーブルに腰掛けている者同士でささやき交わすグループがいくつか見られた。語りを終えたのかエルキンは《ミラージュ・スフィア》に触れ立体マップを閉じると店内を見回す。向けられるプレイヤー達の視線から質問の類が無くなったことを読み取ると手元で開いたメニューから操作し、店内照明がオンになり明かりが点る。
――ソードアート・オンラインの世界が開かれてから一年半、攻略組と呼ばれる最前線で階層を繋ぐ迷宮区に挑み続ける人間達の手によりアインクラッド百層の内、既に六十九層が踏破されていた。ギルドという形をとらずに相互補助の関係を築いているこのコミュニティに参加しているのはアインクラッド攻略の意思がありながらも各人様々な事情により彼ら先達から一歩遅れてしまった、俗に中層プレイヤーと呼ばれている者たちだ。
「それではこれで閉会とする。皆、一日も早いクリアのため、攻略組に追いつけるよう頑張ろう!」
エルキンが閉めの挨拶として語った、この場に集った者たち共通の目標であるその言葉の実現のため、一刻も早く攻略組に加われるよう彼らは日夜効率的なレベリングや装備の強化に打ち込んでいた。
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