〜三十幕〜無慈悲なる、女帝
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夜が生きていた、その“事実”に喜び狂夜へ抱きついた。
狂「おい、離れろ!鬱陶しい!」
神那「嫌だよぉ〜♪狂夜が生きてたんだもん〜♪」
狂「???」
ボンッ!鉄の何かが飛ぶような音がした。
驚いて、音のした方向を向くと、明らかに鉄の塊を打ち出していた機械を見つけた。
標準は、狂夜を向いていた。
ふと、頬に雫が滴った。頬を擦ると、血が付着していた。
上を見上げると、狂夜は、下顎から上が吹き飛んでいた。
神那「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ーーー
ーーー
「これは、取って置きよ♪」
響「大切な者が、目の前で死ぬ姿を永久的に見せつけてるのか????恐ろしい????」
ーーー
次は、家では無く。広く、一面の野原だった。
神那「狂夜!!?」
咄嗟に神那は隠れた。
「お〜い、神那〜?居ないのか〜!?」
ここで出ていけば、神狂夜は間違いなく死ぬ。
狂「おっ!こんな所に居たのかよ、心配させやがって」
神那「いや、来ちゃダメ、狂夜ぁ、来ないでぇ??????」
神那の目には涙が溢れていた。
狂「?なに言ってんだよ?」
神那「来ないでぇ!」
狂夜の手を振り払った筈だった。狂夜の腕は、神那の手を握ったまま狂夜の体を離れていた。
狂「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
神那「狂????夜ぁ????ごめ、んなさい???」
声は震え、足の震えも止まらなくなった。
狂「神那、なのか?????」
狂夜は、まるで化物を見るかのような、目で私を見ていた。
自分の腕を見てみると、それは人間の腕では無かった。
白い甲殻で覆われた腕に、青紫色の血管が浮き出て見えた。
これだけでも、あたまが可笑しくなりそうだった。
いや、もうおかしいのかもしれない。
そう考えていると、神那の体は勝手に動き出し、狂夜の腹を食い千切った。
その後、狂夜の内臓を貪り、仕舞いには頭蓋骨を粉砕し、目玉、舌、耳、脳、等を取り出して。
一つづつ食べていったーーー。
「術にかかった彼女は、これは、偽の記憶だ、だから消えろ、って思ってしまったら敗けなの。
逆に、これも一つの可能性那のかもしれない、そう思って私の作った記憶を受け入れなければ永遠に解けることは無いわ。」
響「このお嬢さんはどうするんだい?」
「彼女は弟の為に泣くことも、感情をだす事も出来ないわ、言わば植物人間?って奴よ」
(ゴメンね。狂夜、ゴメンね。こんな駄目なお姉ちゃんで、ゴメンね。)
神那の目から涙が溢れた。
新月 神那 再起不可能
To be continud
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