〜三十幕〜無慈悲なる、女帝
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
私は、感情を知らない。
別段、親が無表情だったわけではない。
親は私を、愛してる、と言って笑ってくれたし、駄目なものは駄目、と叱ってくれもした。
だけど、あの笑顔は本当じゃない。あの笑顔は表情だけ??????
裏ではなんとも思っていない。じゃあ、心から表情を出してくれる人はどこ?
お母さんも、お父さんも、お爺ちゃんも、お婆ちゃんも、誰も心から笑ってやしないーーー。
「表情ってなに!?心ってなに!?」
女の子が突然叫ぶ。
「ーーーっ!?」
もたれかかっていた木から跳び跳ねた。
また夢を見ていたらしい。
??「どうした?菜々?」
背が高く、スラッとした感じの男性が、声をかけてきた。
「何でもない」
そういって、そっぽを向く。
表情ってなに!?ーーーか、骸とか幾姉さんとかのあの笑顔は、心から笑っていたのかな?
??「どうした?」
「何でもない、行きましょ。響真」
不意に立ち上がり、そう言った。
響「あぁ、今回の任務なんだっけ?」
「私達のーーーいや、裕海の事を探っていた女の始末。」
その言葉を発した瞬間、目付きが変わった。
響「こぇぇよなぁ、裕海の事をちょこっと探っただけで、始末だなんて」
「そう?ならオーダーから立ち去ればいいんじゃない?」
響「そんな事したら、死んじまう!、勘弁してくれよ」
響真の顔には、冷汗が流れていた。
「お喋りはこの辺にして、ターゲットが来たわよ」
響「見張ってて正解だな!」
そう言いながら、二人はしゃがみこんだ。
「ターゲットの名前は新月 神那、狂夜兄さんのお兄さんね」
菜々は飛び出していき、神那との真ん前に立った。
「貴女が新月神那?」
神那「だったらどうしたの?」
「特別な恨みとかは無いけれど、死んで貰うわ」
神那「貴女達、オーダーね?」
神那が身構えた。
響「おっと、バれてましたか????」
草むらから、響真が出てくる。
神那「言っておくけれど、私はそこら辺の女、男に負ける程、やわじゃないのよ?」
「そう、けれど心の方はどうかしら?」
そう言って、神那の目を見る。
菜々と目があった瞬間、神那の脳内に何かが侵入してきた。
ーーー
神那「狂夜ぁ〜♪」
狂「あんまりくっつくくなよぉっぉぉ」
神那「狂??????夜???????」
狂夜の首は、既に半回転しきっていた。
ブチッ、途中で鈍い音を立てて、狂夜の首はネジ切れた。
おびただしい、量の血液が神那の顔にかかり、神那は絶叫したーーー。
ーーー
神那「また????」
狂「神那?なにやってんだ?」
神那「狂夜ぁ!」
狂
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ