番外編 十年バズーカ《前》の中編
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?神那さん?」
神那がその少女を指差して言った。
神(那)「素を操る能力…使った?」
幾「え?」
幾斗は、本気で困惑したような顔を見せた。
神(那)「…じゃあどうしてここに…」
その時少女が起き上がった。
少女「…ふぁ〜…」
少女があくびをして大きな眼を見開いた。
少女「…」
全「…」
少女がキョロキョロと全員を見た。
少女「…ふぇぇぇ…知らない人がいるぅ〜…」
少女の眼が子犬のように骸達を見上げる潤んだ瞳になり少女がいきなり泣き出した。
骸「え?ちょっ…ふぇぇ!?」
骸がうろたえていると幾斗が別の方向を向いて叫んだ。
幾「避けろ!!」
骸「…え?」
突然さっき骸達がいた場所が煙に包まれた。
別サイド。
白「…紫。ターゲットを狙撃した…あの二人は完璧に被弾した…抜かりはない…」
白夜は、十年バズーカのスコープを覗きながら言った。
紫「ええ。ご苦労様。」
紫は、扇で顔を隠すようにして怪しく笑った。
骸、幾斗達サイド
ア「何、今の!?」
アゲハは、目の前に踊るように浮かぶ煙を見て叫んだ。
星「にぃがギリギリで私たちを庇った…」
千「うん…骸も…」
神(無)「昔は、そんな決断力も無かったのにねぇ…」
神(那)「その、昔に戻るわ…」
菜「ど…どういう事?」
神(那)「今思い出した…その方法を…」
神那の意味ありげな言葉にアゲハが言った。
ア「…なに…コレ?」
神(那)「これは狂夜が作った特殊兵器…『十年バズーカ《前》』の弾丸。効能は…」
星「…十年前の自分と今の自分を入れかえる?」
神那の言葉に理解したように星花が言った。
神(那)「そう…しかし…その持ち主が幼児化してるとは思わなかったわ…」
千「え?もしかして…」
全員が引いてきた煙を見た。
そこには…
腕を組んで仁王立ちしているナチュラルウルフの無邪気そうな小さな少年と、
緑のパーカーを着崩して腕を下にダランと下げてその瞳にわずかにも光明がない下を向いている少年と、
メイド服を着て手で頭を抱えてプルプルと震えてしゃがみこんでいる男の娘と
この中では一番大きい♂青いツナギのいい男だった。
骸「ハハハ。お姉さんたち誰?」ザッ!!
幾「…ハァ…」ダラーン…
狂「ここどこぉ…紫さぁん…神那お姉ちゃぁん…白夜お姉ちゃぁん…怖いよぉ…」プルプル
阿「やらないか」ドキュウウウン!!
別サイド。
白「…紫。不純物が混じった。」
紫「…それはそれは残酷な話ですわ。」
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