第32話 使い魔の一日
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
お姉様と、いつも一緒に居られるなの。」
ルリも同じ様に、プラチナの腕輪を付けて、変化する。
そこには、白みがかったプラチナブロンドの10歳ぐらいの少女がいた。
「ルリ、可愛いの!」
ジョゼが女の子に抱きつきながら、叫んでいる。
女の子は照れたように抱きつき返す。
「ルリのデバイスは、大人モードにもなれるからな。」
司は説明した。
それから、基礎訓練をした後、それぞれにタブレットを渡す。
「今朝の訓練は、ここまで。君達は当面、基礎訓練だけだ。魔力負荷に慣れるまでは、この訓練を続ける。
朝食までに時間がある。そろそろ、ルイズ達が模擬戦闘を始めるから、見学すると良い。そのタブレットの使い方は、夢やルイズに聞くといい。
俺は朝食の準備に行ってくる。」
そう言うと、司は訓練場を後にして、食堂の厨房の方へ向かって行った。
Sideout
Side マルトー
卜リステイン魔法学院のアルヴィーズ食堂の厨房では、コック長のマルトーが朝食の準備をしていた。
「マルトーさん、おはようございます。」
司がマルトーに挨拶をする。
「おぉ、我らの剣。今朝も嬢ちゃん達の朝食を作りに来たのか。」
マルトーはシエスタからギーシュとの決闘の経緯を聞いており、平民を庇った、それも魔法を使わず剣だけで圧倒した、司を我らの剣と褒め称えている。
マルトーは学術研究都市の料理学校を、主席で卒業している。
その為、太平洋連邦の司達には、優しいのだ。
太平洋連邦と国交を持ってから、ハルケギニアの平民の所得は、10倍を超えているのだ。
「はい、今日も調理場をお借りします。」
「いいぜ、何時でも使ってくれ。」
「後、新入荷の料理レシピ集です。」
「いつも気を利かせて、悪いな。それにエクリプス商会が、特上の食品を納めてくれるから、賄いも豪勢になって、魔法学院で働く平民も喜んでいるよ。」
「いえ、コック長の腕が良いからですよ。」
「嬉しい事を言ってくれるぜ。」
「謙遜しなくてもいいでしょう。エクリプス出版でマルトーさんが出した料理本、100万部の大ベストセラーですよね。」
「あっははは。」
マルトーは照れ笑いをしていた。
「司さん、お手伝いしますね。」
司の後ろから、シエスタが声をかける。
「ありがとう。シエスタ。ところで、曽祖父の武雄さんは元気?」
「はい、元気です。司さんはお曽祖父ちゃんを知っているのですか?」
「生まれが一緒なんだ。家の祖父の茶飲み友達で、良く知っているよ。」
「まぁ、もしかして光輝さんのお孫さんですか?」
「あぁ、そうだよ。一度、竜の羽衣の現物を見てみたいな。祖国の博物館には、竜
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ