暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos52合流/和解〜Before a Decisive Battle〜
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ブルメイカーを見つけて、帰る方法を教えてもらう。それで解決だ。安心したら「あ・・・」きゅ〜って俺とリリィの腹が鳴った。

「お腹空いたね、トーマ」

「ああ。こっちに来てから何も食べてないもんな、こっちの世界のお金持ってないし。ヴィヴィオとアインハルトはどうしてた? やっぱ何も食べてないのか?」

「ついさっきジョギングとか犬の散歩をしてた人たちから、おにぎりとかパンとか貰ったんだけど、それまでは水道の水を飲んで空腹を紛らわせてた」

それは何とも羨ましい。そう思っていたら「食べきれなかったおにぎりがまだいくつか残ってるから、取りに行こう」ヴィヴィオから救いの光が差しのべられた。俺とリリィは「うんっ!」元気よく頷いた。そして俺たちは、ヴィヴィオ達の案内で別の休憩所へと向かうことに。

「にゃんにゃん♪」

≪猫型端末によって、ブック本体に軽度の損傷が発生。能動排除の許可を申請します≫

“銀十字”の上に器用に乗っかってるティオ(アスティオンって名前の雪豹モデルだったよな)がカバーを甘噛みしていた。そんな“銀十字”の申請に「ダメだよ、銀十字。それくらいいいでしょ」ってリリィが却下を下した。“銀十字”の再生能力からして甘噛みくらいどうって事ないし。そんな中、うさぎのぬいぐるみの外装を持ったクリス――セイクリッド・ハートが短い前脚で、ティオを窘めるようにポンポン叩く。

「ティオ、めっ、ですよ。クリスさんの言う通り銀十字さんを噛んではいけません」

「にゃあ」

マスターであるアインハルトに注意されても退くことはなかったティオだけど、甘噛みはやめた。その代わりスリスリと頬ずりを始めた。仲良しは良いことだ。

≪猫型端末の起毛がページ間に侵入。自動除去します≫

「ほら、ティオ。銀十字さんが困っています。こっちに来なさい」

「にゃあにゃあ」

「嫌がってる・・・?」

アインハルトの言うことを聴かないほどに“銀十字”を気に入ってるようなティオ。ティオはさらにペロペロ舐め始めた。

≪猫型端末の舐め回しによってページに歪みが発生。再度、能動排除の許可をお願いします≫

「噛んだり舐めたり、ティオにゃんにとったら銀十字って美味しいものなのかなぁ?」

「いや、どうだろ・・・?」

“銀十字”のことを気に入ってもらえてるのは判るけど、美味しいからかどうかはちょっと判らないな。とここでついに「ティオ、いい加減にしなさい!」アインハルトから強めのお叱りが入った。ティオが「にゃ・・・」しゅんとして一鳴き。

「あー、ティオ、おこられたー」

「にゃ〜ん・・・」

「えっと、アインハルト? 別にいいぞ、これくらい。デバイス同士、仲良くするのは悪い話じゃないし」

≪ドライバーに異議を申し
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