マクロスF
0788話
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は基本的には俺が知っているダモクレスとそう大差は無い。
「これがアクセルがいない間にシャドウミラーが開発しているダモクレス級の機動要塞ニヴルヘイムだ。……見覚えがあるだろう?」
「ニヴルヘイム?」
確かニヴルヘイムというのは世界樹ユグドラシルの根元にある冥界の名前で、そして何よりも……
「なるほど、ニーズヘッグの住処という訳か」
「そうなる。まぁ、名前に関してはもっと色々と案が出てはいたんだが、最終的にニヴルヘイムが採用された。シャドウミラーの中心でもあるアクセルとニーズヘッグの存在を考えてな」
「……もしかして、積んでいるのか?」
何を言っているのか理解したのだろう。スレイは小さく頷く。
「ああ。ただし、基になっているダモクレスと違って、ニヴルヘイムは色々と変更点がある。例えばダモクレスの場合は攻撃手段がフレイヤのみだったが、ニヴルヘイムは他にも攻撃手段を有している。とは言っても、シュナイゼルが使ったように前線に持ってくるものではない。あくまでもシロガネの補給地点としての役割がメインとなっているのだが。PTのような戦力を要するシロガネは空母に近い性能を持っているが、それがより拡大解釈された感じだな。シロガネにとってのPTがニヴルヘイムにとってのシロガネになる訳だ。それ故にニヴルヘイムはあくまでも防御性能を重視して作り出されている」
呟き、メギロートと量産型Wの操るシャドウが作業している光景へと視線を向ける。
メギロートはともかく、シャドウを使っているのは量産型Wが操縦技術の蓄積を得る為なんだろう。ここで得た操縦技術の類を少しでも蓄積し、それが量産型Wが稼働時に入力される疑似記憶や疑似経験となる訳だ。
バジュラ本星での戦いで、ああもすぐにシャドウやメギロートが出撃できたのはここにいたからなんだろうな。
「つまり、ニヴルヘイムは機動要塞というか、移動する前線基地と考えてもいい訳だな?」
「そうなる。それもちょっとやそっとじゃどうにも出来ない前線基地だ。欠点としてはこの大きさだろうな。正直な話、アクセルの空間倉庫が無ければどうしようもない」
「……この大きさじゃな」
ダモクレスというのは、確か全長3km程もあった筈だ。それだけの大きさがある以上、幾らホワイトスターでも特定の場所で作っていたというのは当然だろう。そしてこの大きさである以上、ホワイトスター内の移動にも苦労する筈だ。
俺が戻ってくると確信していたからこそニヴルヘイムの建造に着手したんだと考えれば、それ程悪い気分でも無い、か?
実際、シャドウミラーが遠征する時は基本的にシロガネでの遠征となる。それだと短期間ならともかく、数週間から数ヶ月とかの長期間の遠征になると、部屋の狭さとかもあって色々と不満も溜まるだろう。
それを
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