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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
34 最悪の共闘
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の状況に気づいた。
正面の敵を蹴り倒し、その光景を目の当たりにする。
背筋に悪寒が走った。
その光景はつい2週間前までの自分の「日常」に他ならなかった。
「イジメ」、それも1人を大人数で弄び、楽しむという最低の娯楽だ。
イジメている方からすれば、イジメられている方の心理など理解できないだろう。
どれだけ辛いか、どれだけ心が痛むのか、その日は解放されてもまた明日がある、そう思うだけでどれだけ胸の辺りが重く苦しく強い吐き気といつ死ぬのか分からない不安に襲われるのか。
自然と自分と重なり、気づけば体が助けようと動いてしまっていた。

「来い!!トラッシュ!!」

スターダストはスーツに宿ったトラッシュを一時的に分離させ、バルムレット・トラッシュに変形させると空中を舞い、数人の敵を弾き、キャッチする。
そしてそのまま自分を囲んでいる6人をターンして切り裂いた。

「ヤァァ!!!」

その剣の軌跡は円を描き、スターダストを囲むようにドミノ倒しにジャミンガーが倒れ伏す。
そして深呼吸すると、右腕のガントレットをブラスターに変形させ、コンソールからコマンドを実行するとアシッド・エースの方に狙いを定めた。

Noise Force Bigbang!!

『ノイズ・フォース・ビッグバン!!ブルームーン・エクストリーム!!!』

青く輝く閃光が一直線に放たれ、誰もが動きを止めた。
日も落ち、暗くなっていたグラウンドにおいては目が眩む程の眩しさだった。
思わず目を閉じるか、目を手で覆い隠し、その光景を直視できぬまま凄まじい威力と美しさを兼ね備えた光線にアシッド・エースを取り囲んでいたジャミンガーは全て弾き飛ばされた。

「...スゲェ」

アシッド・エースは目が痛いにも関わらず、朦朧としていた意識の中では希望の光に感じていた。
そして思わず声を漏らすも、すぐに大事なことに気づいた。
スターダスト=彩斗は自分を助けた、大嫌いなはずの自分を。
だが同時に腹だたしくもあり、思わず駆け寄った。

「あんなのがあるなら最初から出せよ!!」
「お前に指図なんて聞くもんか!!それに威力が強すぎて何が起こるか分かったもんじゃない!!」
「!?お前、それってオレごと吹っ飛んでてもおかしくなかったってことか!?」
「出力はちゃんと手加減してた!本気でかまして欲しいなら望み通りにしてやろうか!?」
「...まぁ...助けてくれたことは感謝するがな」

アシッド・エースはそう言うと、力尽きたようにその場に膝をついた。
スターダストはその様子を見て一瞬、ため息をつくと生徒たちが逃げた方に向かう。
メリーも数人の生徒たちが運んでくれていた。

「ありがとう。スズカちゃんを頼んだ」

スターダストはそう言って、メリーを
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