暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
4行進曲ーallegramente (快活に、楽しげに)
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ーパークールサウンドボーイ!スノードロップの見参だよ!」

噂の張本人。スノーが店のドアを開けてにこやかにやって来た。いつもの赤いコートに黒のシャツ、黒のズボン。そして背中にはスノーの象徴とも言える大鎌があった。するとみんなの目線がスノーに向いている事に気が付いてスノーは首を傾げた。

「あれ?みんなどうしたの?」
「なあ、スノー。お前病院で何してたんだ?」

俺はみんなの気持ちを代弁するように聞く。
そうするとスノーはへ?みたいな顔をして。みんなを見てそれから「ああ!」と1人で納得する様に話し始めた。

「父さんの仕事の見学。なんでも新しく導入する医療機器を使うのにちょっと僕も手伝いをしてね。」

医療機器を使うのに子供の力を使うのか?…でもスノーも嘘を言っているわけではないようなので。

「へえ…。」

と、一つ相づちを打つと、リズが工房の奥からみんなの武器を持って戻って来たところだった。

「全武器フル回復!」
「お疲れ様!」

みんながねぎらいの言葉をかけ。スノー以外はみんな武器を装備する。
俺はぐるりとみんなを見渡し、エホンと咳払いをして。

「みんな、今日は急な呼び出しに応じてくれてありがとう!このお礼はいつか必ず、精神的に!それじゃーいっちょ、頑張ろう!」

おーの唱和にやや苦笑が交じるのは気のせいだろう。するとスノーが大鎌をくるりと回し。

「さてさて8人でどんな冒険になるのかな♪楽しみー??」

頑張ろうねー。と笑顔で当たり前の様にシノンの隣に立つ。
俺はその光景を見てクスリと笑って。工房の扉を開けると、イグシティの真下のアルン市街から地下世界ヨツンヘルムに繋がる秘密のトンネル目指して大きくふみだした。
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