暁 〜小説投稿サイト〜
エターナルトラベラー
第十一話
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『ロードカートリッジ』

ガシュガシュ

二発のロード音が響き。

「リングバインド×2」

渾身の威力を込めたバインドが大火竜を拘束する。

「ソル!」

『ザンバーフォーム』

此処からはぶっつけ本番!

出来るかどうかもわからない!

「カートリッジロード!」

『ロードカートリッジ』

ガシュガシュガシュ

ロードされるのは3発分。

風のヘクサゴン。

そして形成される極大のブレード。

「馬鹿が!空中で良い的ではないか!」

フライの魔法で飛びながらこちらに杖を向けるマルクス。

だが馬鹿はお前だ!

ルーンを詠唱しようとした瞬間そのまま地上に向けてまっ逆さまに落ちていくマルクス。

「うわぁぁぁぁぁぁ」

予想外のことでパニックを起こしてフライの魔法を唱えられないようだ。

地面に激突するまでには唱えるだろうが、その隙だけで十分。

俺はソルを振りかぶり、一気に振り下ろした。

「プラズマザンバーーーーブレイカァーーーーーっ!」

カートリッジを使い極限まで高められた必殺の一撃がバインドで拘束された大火竜の翼に直撃、打ち砕く。

「グォォォオオオオオオ!」

翼を打ち抜かれ、追加効果で感電しながら大火竜は地上へと激突した。

「はぁ、はぁ。やったか?」

「アオ、大丈夫?」

「あ、ああ。大火竜は」

「再起不能そう」

「そうみたいだな」

翼は辛うじてくっ付いている程度、全身は雷によって焼け焦げている。

死んでは居ないがあの状態で空を飛んで追ってくることは有り得ない。

「貴様よくも俺の使い魔を!」

マルクスがフライの魔法を使用して俺の前に現れた。

……確かに素の状態、地上戦なら俺に勝ち目は20パーセント位しか無いだろう。

しかし、その前提が変わる状況がある。

つまり空戦。

竜種の使い魔が居ない今、マルクスは空を飛びながら魔法を使うことは出来ない。

と言うのに俺の前に現れたマルクス。

格下の俺に使い魔を打ち破られた事に激昂していて自分の状況がわかっていないようだ。

『リングバインド』

「サンダースマッシャー(弱)」

「があっ」

捕縛魔法とのコンビネーションで呆気なく気絶、落下していくマルクス。

地上にぶつかる前にレビテーションを使用して激突は防ぐ。

あれだけの力を持ちながら最後は呆気ないものだ。

あるいは地上から固定砲台と化していたら俺達が負けていたかもしれない。

流石に火力では勝てないのだ。

冷静さを失っていてくれて助かった。

改めて思う。空戦は凄いアドバンテージだと。

「さて、さっさと
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