第十一話
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「何故って故国を不当に奪われたのよ!」
「そうだね。でもそれで不利益を被ったのは?」
「え?」
「貴族の協力を請うのは良い。でも支配される平民の協力こそ一番必要だと思うのだけど?」
「支配される事に慣れている平民が私達のようなクーデターに加わるわけ無いじゃない」
「そうだね。わかっているじゃないか」
「え?」
わかってないのか…
「支配される平民にしてみれば誰に支配されても同じと言う事だ。つまり君達は単に自己の権利を奪われたために過去の栄誉を奪い返したいだけなんじゃないか?」
やべ、SEKKYOUしてしまっているぞ?今の俺。
落ち着け、俺。
「えらそうな事を言ってしまったけれど、俺達には協力の意思はない。帰ってくれ」
俺は言い捨てて扉を閉めようと手をかける。
「待ってくれ」
呼び止めたのはマルクスだ。
「何だ?」
「こっちも必死なんだ。そんな言い方は無いだろう」
だいたいお前の所為だろうが!
其処のところの追求はどうなったんだ!?ルイズ達は。
それにこれ以上主人公組と一緒に居ると死亡フラグが乱立しそうでいやなんだ…
ここは無視だ無視。
「くっ、ならば決闘だ、勝った方が負けたほうの言う事を1つ聞く。ぼくたちがかったら勿論君達にトリステイン奪回を手伝ってもらう」
いやこいつ馬鹿?
そんな一方的な言い分聞くわけ無いだろう。
「断る」
無視して扉を閉めようとしたところ、俺は魔法で吹き飛ばされた。
「ぐあっ」
俺はドクターの古屋のをその体を打ちつけながら転がっていく。
「アオ!」
あわてて近づいてくるソラ。
すぐさま水の魔法で治療してくれる。
治療が終わるとソラはマルクスを鬼の形相でにらめつける。
「何しやがる!」
俺は堪らず声を荒げる。
「手荒なまねはしたくなかったが、こちらも必死だ。その貴重な変身能力は是非とも得たい」
何を勝手な!
アンリエッタ達も国のためなら仕方なしといった感じで話に入ってこない。
原作を思い出しても彼らの思考回路はおめでたい。
彼ら一人一人が皆悲劇のヒロインなのだから。
しかもマルクス!自分の意思が通らないとなると実力行使とは。
あー、なんか腹立ってきた。
けど実力じゃ敵わないからなぁ…
「わかった、その勝負を受けよう」
「アオ!?」
俺はソラに近づくとコソっと耳打ちする。
(金貨を集めて)
(え!?)
(勝負すると見せかけて逃げるから)
しばらく身を隠すと暗に含めてソラに説明する。
(わかった)
「表にでろ!」
俺はそう言ってマルク
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