3部分:第三章
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う伝えよう」
「御願いです、すぐにです」
また言うデメテルだった。
「すぐに娘を私の下へ」
「わかった。仕方ないな」
兄弟との約束を反故にすることには内心舌打ちしていた。しかしそれでもこのままでは世界に何もかもがなくなってしまう。デメテルの力がどうしても必要なのだ。これでは仕方のないことであった。
こうしてペルセポネーはデメテルの下に返されることになった。ハーデスも世界の実りがなくなるとあっては頷くしかなかった。どうしてもだ。
「仕方ない。それではな」
「はい、それでは」
「このまま」
「デメテルの下に返す」
ハーデスは無念の声でヒュプノスとタナトスに応えた。
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