暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0787話
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みを含んだ視線を向けてきた。
 何を言いたいのかは分かっている。ようは、愛されていると言っているのだろう。
 それを否定する気は無いが、それでも若干照れくさいものがあるのは事実だ。
 いやまぁ同棲しているとか、恋人が5人いる身でそんな事を言っても説得力が無いのは理解しているが。

「そう? なら堂々としていなさい。貴方達はアクセルが選んだ娘達なのでしょう それが私を相手に引いているようじゃ、これからのアクセルと共に在るというのは難しいわよ?」

 そう言いつつ、左手の薬指に嵌まっている時の指輪を4人へと見せる。
 その指輪が何を意味しているのかを、当然あやか達は知っている。そもそも魔法界で時の指輪を手に入れた時一緒にいたのだし、何よりもレモン達から直接その答えを聞いているのだから。

「むっ、分かりま……いえ、分かったわ。じゃあ銀河の妖精と言われる程の歌を聴かせて貰おうじゃない」

 そんなシェリルの挑発に乗る美砂。……いや、これはわざとか? ともあれ、美砂が入力したコードに従って音楽が鳴り始め……それに合わせるようにしてシェリルが歌い始める。
 その声はさすがにシェリルと言うべきか、随分昔に流行ったラブソングをテンポ良く歌い続ける。音楽に関しては素人の俺だが、それでもその歌の技術や感情が込められた歌は俺の耳を十分に楽しませる。
 そして5分程の歌が終わると……
 パチパチ……パチパチパチ……パチパチパチパチ!
 その場にいる全員が、殆ど無意識のうちに拍手をしていた。
 さすがにシェリルだな。一応俺の恋人って事で多少の反感はあっただろうに、1曲歌っただけでそれを吹き飛ばしたか。
 勿論狙ってやった訳では無いだろう。シェリルにとって歌とはそんなものではないのだから。だが、事実シェリルの歌を聞き惚れていた4人の目の中には、既にシェリルに対する敵意の類は全く存在していなかった。
 こうして、ある意味で顔合わせをどうしたものかと思っていた5人の初顔合わせは予想以上に上手く終える事になる。
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