マクロスF
0787話
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円が溜息を吐きながら呟く。
「あー、そうだな。まぁ、これ以上黙っておく必要は無いか。こっちにいるのはシェリル・ノーム。お前達が理解しているように俺の新しい恋人だ」
「ふふっ、正確には恋人の1人というのが正しいんだけどね」
「分かってますわ。私達だってホワイトスターにはそれなりに足を運んでいるのですし、何よりアクセル君とはそれなりに長い付き合いなのですから」
「アクセル君、ねぇ。……もしかしてここでも本当の姿じゃなかったの? 今の姿のままだったらアクセル君じゃなくて、アクセルさんって呼ばれてたんじゃない?」
皆を代表して言葉を返したあやかに、シェリルが横に座っている俺に向かって尋ねてくる。
その言葉を聞き、軽く指を鳴らして全身を白炎へと変化させて10歳の姿に。
「この世界に来た時はこの姿だったんだよ」
「……あらまぁ。貴方達……もしかして、ショタコン?」
「違います! ショタコンなのは1人だけです!」
自分がショタコンに間違えられるのはゴメンだとばかりに、円が持っていたジュースの入ったコップをテーブルに叩きつけるようにして置きながら叫ぶ。
「ちょっ、円さん!? そんなにあっさりと私を売るとはどういう事ですか! だ、大体ですね。人の事をショタコンとか何とか言ってますけど、円さんだって普通にこの状態のアクセル君に好意を持ってたじゃありませんか! しかも自分でそれを認める事も出来ず、修学旅行の時に美砂さんが手を回してようやくアクセル君に恋をしていると認めたのでしょう!」
「うっ、そ、それは……ちょっと美砂、何とか言ってよ」
「うーん、私は普通にアクセル君に恋心を抱いていたからなぁ。円が意地を張って自分は普通だとかいいながら認めなかったのは事実だけど」
「あらあら、まぁまぁ」
「……何と言うか、一瞬にして泥沼になったわね」
自分が引き起こした事ながら、どこか他人事のように呟くシェリル。
「あー、まぁ、この姿ではあったけど色々とあったんだよ」
呟き、再び指を鳴らして20代の姿へ。
そのまま手を叩いて全員の注意を集めて再び口を開く。
「騒いでいてもしょうがないから、取りあえずお互いの紹介といこうか。まずシェリルの紹介だな。さっきも言ったが、シェリル・ノーム。俺が転移したマクロス世界という世界は銀河中に移民する為に人類が進出していたんだが、その世界でも文字通りの意味で銀河中でもトップクラスの歌手だ。通称銀河の妖精。マクロス世界に暮らしていてシェリルの歌を聴かない日は無いって言われる程だな。で、まぁ、その……何だ。俺が転移したフロンティア船団というところで色々とあって、結果的にくっついて一緒に暮らしていた」
一緒に暮らしていたというところであやかがピクリと反応する。
「なるほ
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