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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第60話 ヴィヴィオの想い
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そう叫ぶように答えたヴィヴィオの目には涙が浮かんでいた。

「ヴィヴィオ………」
「私だって2人とお別れするなんて嫌だよ!!私も2人の事は大好きだし、なのはお姉ちゃんがお母さんになってくれたら私嬉しいもん!!!だけどそうして捨てられちゃったら私、私………」

泣きそうになりながら訴える様に答えるヴィヴィオ。
そんなヴィヴィオにゆっくりと近づくバルトは………

「バカ野郎!!!!!!!!」

目の前で大きな声でヴィヴィオに怒った。

「下らねえ心配しやがって!!誰がお前を捨てる?ふざけんな!!ガキが1人増えようが2人増えようが関係ねえ!!!血が繋がっていようが繋がっていまいがそんなのどうだっていい!!!誰が何と言おうとテメエは俺達の娘だ!!!だからそんな些細な事もう気にすんじゃねえ!!」
「バルト………」

涙を流しながらそう呟くヴィヴィオ。
そんなヴィヴィオをなのはは優しく包み込んだ。

「良かった。ヴィヴィオは優しいままだったんだね………心配しなくてもいいよ、私もヴィヴィオが大事だからどんな事があっても守ってあげる」
「なのはお姉ちゃん………」
「ううん、違うよ」
「そう……だね、なのはママ………」

そう言った後、ヴィヴィオはなのはに抱き付いたまま、泣きだした。
その姿は体こそ大きくなったものの、小さいヴィヴィオの姿の様にバルトには見えた。

「全く手間を掛けさせやがって………」

そう安心しながらバルトが呟いた時だった。

「ああ………ああああああああああああああああ!!!!!」

突然大きな声を上げ、叫び出すヴィヴィオ。

「ヴィヴィオちゃん、ヴィヴィオちゃんしっかりして!!」
「ああああああああああ!!」

なのはが一生懸命声をかけるがヴィヴィオの異常は収まらない。

「バルトさん!!」
「これはあの時の俺と同じ………!!クレインめ……ヴィヴィオもあの時みたいに人形にするつもりか!!」

そうこうしているうちにヴィヴィオの埋め込まれたレリックから膨大な魔力が一気に放出されて行く。

「ヴィヴィオ!!」

なのはが悲痛な叫びを上げている中、ヴィヴィオの叫びは無くなり、そして………

「助けて………助けて………」

痛みに涙を流しながらも先程よりも更に膨大な魔力を蓄えゆっくりと近づいてくるヴィヴィオ。

「なのは離れろ!!」
「バルトさん、でも………!!」
「落ち着け!今のヴィヴィオはあのコアの影響で嫌々ながら操られ……いや、暴走させられてると言ったところか?取り敢えず早く助けねえとヴィヴィオがもたない!!」
「じゃあどうすれば………」
「ヴィヴィオの動きを抑えつつ、ヴィヴィオを抑えている奴を叩く」
「ヴィヴィオを操っている相手………クレイ
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