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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第60話 ヴィヴィオの想い
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「零治が転生者って事は加奈と桐谷も………」
「ええ、転生者よ。………もっとも何故同じ世界なのか、神様の願いをどう使ったのかは零治も本人達には聞いてなかったから分からないけどね」
「なるほど………」
「じゃあ加奈や桐谷の持ってるデバイスも今のラグナルみたいな事が出来るの?」
「………恐らく出来ないわ。私達3基は同じ時に作られ、私は零治に、他2基は別の転生者様にとストックされる予定だったんだけど、零治にデバイスが渡された時大きく変わってしまった。」
「変わった?それは………」
「それままた後で説明させてもらうわ夜美、とにかくその時点で私は他二基と変わった」
「へえ………ラグナルは何か特別な気がしてたけど、やっぱり凄いデバイスだったんだね!!」

と、自分の事の様に嬉しそうに語るライの言葉に神妙な顔でいたラグナルの表情が少し和らいだ。

「もう一つ我からも聞いて良いか?」
「何かしら?」
「さっきラグナルがレイの転生の話でほぼって言いっていたがレイの転生は失敗したのか?」

夜美の質問に再び神妙な顔になるラグナル。そんな中重々しく語りだした。

「………そうね、確かに私はほぼって言ったけど、実際はどこもミスなんて無い、完璧な状態よ。だけど零治自身が気が付いていない欠けたものがあるの」
「欠けたもの………?」

ラグナルの言い回しに思わず呟いたライであったが、ラグナルは気にせず言葉を続けた。

「記憶も年齢もちゃんと自分の思った通りで零治自身は疑問にも思わなかったでしょうね………加奈や桐谷もそうだけど、転生者の誰もが自分の死因を忘れてる事を」
「死因を忘れる………?」
「そう、これは大きなルールみたいで、皆がそう決まっている事なの。だから彼等は気づかずその時の話をしなかった。どうやって死んだのか、あの時何があったのか等ね………」
「だけどそれは忘れているだけであって………」
「夜美の言う通り、きっかけによっては思い出す事もあるわ。………だけど零治にはそれが無い」
「無い………?」

話を続けていく上で3人共直感的に感じた。次の言葉が零治の秘密の大きな物だと言う事を………

「零治の記憶はね、私のお願いの一つで一部の記憶を蘇らない様に封印してもらったからよ」

























「ガアアアアアア!!!」
「おっと」

バルトマンが振り落した斧をわずかな動きで避け、避け際に拳を左胸に叩きこむクレイン。

「うぐっ!?」
「雷神化してこれとはね。バルト・ベルバインの方がもっと速く動けてるよ?」

そう言いつつ、再び拳を同じ個所へ何度もたたき込んだ。
雷神化したバルトマンだったが、戦況は変わらなかった。確かに
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