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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第60話 ヴィヴィオの想い
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「「「………」」」
「そんな身構えないでくれ。………って俺ってそんなに危険に見えるかな………?」
「この反応は警戒しているって言うより驚いて返す言葉が無いってところじゃないかしら?」

ラグナルにそう言われ、納得したウォーレンは一回咳払いし、真面目な顔で再び口を開いた。

「さて、どこから話すべきか……取り敢えず死んだ俺が何でこの場にいるのかだけど、今の俺は元のウォーレン・アレストの残滓でしかない」
「それは聞いた。………だがどう言うことなのだ?」
「そもそも零治はあのバルトマンとの戦いで死んだんだ。だけど俺自身気が付かなかったレアスキルがあって、それが『自身の魂を相手に移し、相手を蘇生させる。例え自分の肉体が無くなっていても対象の肉体さえ残ってれば蘇生させられる』って奴だ。俺は死んだ世界でアイツと会い、俺の魂を渡した事で復活した」
「そんな事出来るんだ………」

信じられないような顔でライが思わず呟いた。

「確かに戦闘後もあの時受けた瀕死のダメージは無かった様な状態になってはいたが………」
「まさかそんな裏話があったなんて………」

余りに現実離れした話にイマイチ実感が湧かない3人。

「まあ普通の人じゃ無理だよ。俺とアイツの付き合い、そしてアイツ自身にも原因があったんだが………」

と頬を掻きながら困った顔で説明するウォーレン。

「レイ自身も?」
「………それはともかく、そうして魂を零治に移した俺自身はこうやって残滓として少しずつ消えていく中、今も零治の中に居たってわけだ。こいつ、あの戦闘後も結構ダメージを負ったりしてたろ?」
「はい、いくら心配しても無理をしますからレイは………」
「その時の早い傷の治りも俺の魂が移った影響による自己修復能力によるものなんだ。………まあそれも俺の残滓が消えた時点で綺麗さっぱりなくなる」
「それじゃあやっぱり今のレイの身体も………」
「崩壊寸前だった。あともう少し戦闘が長くなっていたら俺じゃカバーしきれなくなるところだった」

そう説明するウォーレンの話を聞き、3人は緊張を解くように深くため息を吐いた。

「まあ今の内にリラックスしててくれ。この後、零治を助け出すのにかなり苦労するだろうしな」
「えっ!?でもそんなにゆっくりしているわけにも………」
「それでも色々と3人には話さなくちゃいけない事がある。零治の身体を操っているホムラの事、そして零治の秘密、最後に零治も知らないラグナルの秘密だ。………今の零治はもう霧の様な状態で、辛うじて俺が何とかその場に留めている状態だ。アイツを助けるには3人とそしてラグナルの協力が必要なんだ」
「あの………何故ラグナルは銀髪じゃなくて金髪なったのですか?」

ウォーレンが話している中、ずっと疑問に感じていた星が思わ
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