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エンペラーの両手に現れた光の中から
二本の剣が現れる
時計の針のような形をした剣だ
「先手必勝!」
マインがパンプキンを撃つ
だが、銃弾はエンペラーの目の前で消えたかと思うと、
彼の背後に現れ、そのままどこかへと飛んでいった
「え!?」
「これがエンペラーの力…」
ナジェンダが呟く
「その程度の速さなら簡単に避けられる」
マインの元へと走りこみ、剣を降る
「ぐっ…」
ギリギリ、パンプキンで受け止めるが
重さで後ろへと押し飛ばされる
「かかったな!」
いつの間にか背後へ回っていたラバが
大量の、糸で出来た槍をエンペラーへと向かって投げる
数本は視認出来ないほどのスピードでよけたエンペラーだったが
背後からの完全な不意打ちに、避けるのが遅れてしまい
膝を負傷する
が、その傷はすぐに消えてしまった
「不意打ちか…なかなかやるじゃないか」
瞬間、エンペラーは剣を振り上げ、
ラバの目の前へと現れる
「死ね」
「どうかな?またまたかかっちまったな」
エンペラーは剣が振り上げたまま、動かない事に気づく
「二段構えだ!」
ラバが両手を広げるとエンペラーの周りに
大量の糸が集まり、身動きが取れない状況になった
「変幻自在、細さによっては目に見えない糸…
やっかいだ…」
立ち直ったマインが歩み寄ってくる
「どうだ!思い知ったか、この…」
マインが少し考える
「この…マスク野郎!」
「まんまじゃん…それにほとんど何もしてなかったじゃん…」
マインの迷言にラバが突っ込む
「二人ともよくやった
思ったより簡単に捕まえられたな」
あまりにも簡単に捕まえられたため、
ナジェンダが驚いたような表情で言う
後ろには同じように驚いているチェルシーもいる
ナジェンダがエンペラーの方を向く
「正直、ここにいるのはかなり驚いた…」
「フフッ…ただの気まぐれだよ」
「単刀直入に聞きます
エンペラー…いや、セーファス殿…あなたの目的はなんだ?」
「この腐り果てた世界を変える
それが私の目的…だった」
「だった?」
「つい最近、
拷問場を襲う直前までは
集めた人々と共に
帝都を侵略し、そこを拠点として世界を一つにまとめ
苦しむ人々がいない世界を作るつもりだった
だが、拷問場の様子を見て、
この世界は既に手遅れであると気づいた
だから私は決めた…」
「何をだ」
エンペラーはベルトに触れた
「この帝具はな…覚醒すると
時空の壁を超える事ができるらしい
それを使い、新たな世界を作ることを決めたのだ
そこには私が見つけた優秀な人間だけを住まわせる」
エンペラーは続ける
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