始まり
「おはよう」
そんなたわいもない言葉から始まる毎日。
思春期。他人を意識し始めてから僕は変わった。
僕とは言わなくなり俺と言うようになってきた。その頃から、自分かっこよく見せよう、
そう思うようになった。
俺はある程度ルックスはよく運動神経はよくおもしろいキャラで通っていたと思う。
でもそこに頭がいい、そんな要素はなかった。
その頃の俺にはその要素は必要不可欠な物に感じた。
実際頭が良いと言うわけではないが、ある程度はできた。
だから頭がいいと思わせるのは簡単だった。
「ねぇねぇ!ちょっと聞いてよ!また主人公くんテスト満点だって!すごいよね!」
「そうそうこの前も満点だったよね!」
女子がそんな話をしているのがうれしくて、
本当は90点だったのに満点だったと周りに言った。
最近はだいたいそんな感じで嘘をついていた。
この程度であれぱ思春期ならしょうがないと思う。
でも俺の嘘はそれだけではなかった。
とまるどころではなくさらに広がっていく。
男友達と話ていると恋愛の話になった。
「俺好きな人ーーーーなんだ!お前は?」
俺はびっくりしてすぐには反応できなかった。
好きな人なんていなかった。
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ