暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
3ースノードロップの日常 (後編)
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だけどな…。」

僕はそう言って頭をかくと。

「あ!そうだ!これ!」

僕はあるチケットを手渡す。

「1時間後にこのチケットを持ってあの大きなサーカステントに来て?後は係りのNPCが案内してくれると思うから。」
「えっ??スノー??」
「それじゃ!またね♪」

そう言って僕は歌を歌う。

「…羽ばたく蝶のように♪」

するとスノーの周りに二分音符や四分音符などさまざまな音符が包み込む。

「んじゃまた後でね♪」

音符が消える頃にはもうスノーの姿は無くなっていた。

「…?」

呆然とする私はふとチケットを見ると。

『バンド、ブルーフラワーズ
最前列特別席』

と書いてあった。

「…ふふ。スノーらしいわね。」

そう思いながら私は少し早いが大きなプーカのサーカステントに足を進めた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「本番5秒前、5、4、3、2、1『ブルーフラワーズ』入って下さい!」

そうスタッフNPCに言われて入る。

「みなさんこんばんは??『ブルーフラワーズ』です!」

そう僕がステージに出ると。臨時ライブということで1000人くらいしか入ってないが「スノーさん!」「頑張って!」などの声援が聞こえる。そして最前列には。

「スノー!」

クールなシノンが手を振って僕の名前を呼んでいた。僕はシノンに向かってピースをすると。バンドの紹介を始める。

「はい!まずは仮想空間の努力家ギターリスト!ブルハ!」

そう僕が言うとアレンジを聞かせた『リンダリンダ』を即興で弾いて会場を盛り上げる。

「次はドラム!なんと種族はインプです!ユウキ!」

そう言うとインプの少女ユウキが笑顔で「イェイ!」と言いながらリズムに合わせて叩きまくる。

「そしてボーカル&ベースの僕のスリーピースで演奏して行くよ!それじゃまずは…。」

「『未来は僕らの手の中』??」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

すごい。
それが私の感想だった。ギターは心に届くような音で会場の心を掴むし。ドラムはまるでこの世界が現実の様な感じのスティック使いだった。
何より…。

「君を包み込む夜空の光星の様に♪」

その2人の支えでスノーのいつもの綺麗な歌声がより綺麗に響き渡っていた。

「次が…最後の曲です。」

そう言ってスノーは笑う。

「この曲は僕の…大切な人を思いながら作りました。僕のオリジナルです。では聞いて下さい。…君の影。」

1、2、3。
ドラムのユウキが元気良く言いながら叩き始めるとゆっくりなリズムで演奏が始まる。

「あ…この歌。」


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