暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos51悲劇の少女/因果の悪戯〜Belkan Gr??te St?rke〜
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それよりも早くアインハルトさんの一撃がオリヴィエさんの脇腹に直撃して、そのまま殴り飛ばした。アインハルトさんに「大丈夫ですかヴィヴィオさん!?」差し出された手を取って「なんとか・・・。あ、ありがとうございます」立ち上がらせてもらう。そして脇腹を押さえながら立ち上ろうとしてるオリヴィエさんへと視線を移す。

「聖王の鎧が無いのが幸いでした」

「アインハルトさん。オリヴィエさんってあんな風だったんですか?」

「・・・いいえ。私の記憶ではあんな様子のオリヴィエは・・・」

アインハルトさんは初代覇王のクラウスの記憶を引き継いでる。だからこそ色々と背負っちゃっているんだけど。でもその記憶の中にも無いってことになると・・・。アインハルトさんが苦い表情を浮かべて「聖王のゆりかごに乗艦した後・・・」ってポツリと漏らした。

「でもそんなことがありえるのでしょうか・・・?」

「乗艦後の過去から時間移動・・・、いくらなんでもそんなことが起きるとは私も思えませんが・・・」

リニスさんのこともあるし、オリヴィエさんも過去、しかもゆりかご乗艦後の時代から来たとなると、過去のゆりかごはどうなっているんだろう。いよいよ混乱してきた。でも考える余裕も時間もない。何せオリヴィエさんが構えを取ったから。

「今はとにかく、オリヴィエを止めましょう。私とヴィヴィオさんの2人で」

「っ。はいっ」

嬉しさが込み上げてくる。それを力に変えてオリヴィエさんを止める。わたしとアインハルトさんは同時にオリヴィエさんに仕掛ける。左右からのアインハルトさんとの連撃。フェイントを交えながらも高速で打ち込み続けているのに、「当たらない・・・!」うまい具合に捌かれて、「わわっ!」「しまっ・・・!」アインハルトさんの蹴りがわたしに、わたしの拳打がアインハルトさんに当たるように受け流された。慌てて止めた時にはもう手遅れ。

「破邪顕正・・・!」

「「うっぐぅぅ・・・!」」

今までに受けたことが無いほどに強烈な衝撃がお腹から全身を巡った。でもようやく「掴まえました!」わたし達はオリヴィエさんの両腕をガシッと掴み取った。

「アクセル!」

「覇王!」

アインハルトさんと一緒に今打てる最高の一撃をスタンバイ。わたし達を振り払おうとするオリヴィエさんだけど、必死に逃がさないように抵抗。

「スマァァァーーーッシュ!!」

「断空拳!!」

2人同時にオリヴィエさんのお腹と胸に拳打を繰り出す。当たる、そう思った瞬間、オリヴィエさんが逆立ちした。空振りするわたし達の攻撃。勢い余ってたたらを踏んで、思わずオリヴィエさんの手を離しちゃった。
でもアインハルトさんは手を離すことなく、「せぇぇい!」オリヴィエさんの腕を引いて地面に叩き
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