暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos51悲劇の少女/因果の悪戯〜Belkan Gr??te St?rke〜
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ませてもらった時、その挿絵に描かれた通りの姿をしたオリヴィエさんが居た。そう、戦装備の姿で。

「っ!!」

「本当にいた・・・!」

鼓動が激しくなる。アインハルトさんもどちらかと言えばトラウマに近いオリヴィエさんを前に、胸を押さえていて息遣いが激しい。そんなわたし達に気付いたようで、オリヴィエさんが虹彩異色の瞳を向けてきたんだけど・・・。どこか様子が変。虚ろと言うか、わたし達を捉えてないっていうか・・・。

「私が、守らないと・・・」

――電光石火――

そうポツリと呟いたと思えば、その姿が掻き消えた。と同時、「わっ?」アインハルトさんに突き飛ばされちゃった。理由もなくそんなことする人じゃないから、わたしは突き飛ばされた体勢を立て直すことに意識を集中させる。そんな中でチラッと目に映りこんだのは、さっきまで居た場所にオリヴィエさんが拳を突き立てていた様だった。

「守るんです、私が・・・みんなを・・・」

――驚浪雷奔――

オリヴィエさんが虹色の魔力を纏わせた拳で正拳突きすると同時、魔力がアインハルトさんの身長ほどに大きな衝撃波になった。アインハルトさんは「オリヴィエ・・・!」今にも泣いてしまいそうなほどに悲しげな表情を浮かべつつ横移動で回避した後、かぶりを振って「空破断!」突き出した手の平から衝撃波を打った。

「私の大切な人たちを・・・」

――砲煙弾雨――

両手に次々と魔力弾を創り出してアインハルトさん、そしてわたしに構想で放り投げて来たオリヴィエさん。アインハルトさんは、魔力弾の弾殻を壊さずに受け止めて投げ返す「旋衝破・・・!」で対処。そんなわたしは走って回避。戻って来た魔力弾を、体を横に向けることで避けたオリヴィエさんが一足飛びでアインハルトさんに向かって突進。

――狂瀾怒濤――

そして、迎撃姿勢に入った直後のアインハルトさんの至近で大きく振り上げた片足を地面へ勢いよく踏みつけた。踏みつけられた箇所を中心に地割れが起きて、地面を隆起させた。巻き起こる砂煙に呑まれた「アインハルトさん!」に声を掛ける。と、「ヴィヴィオさんは下がっていてください!」砂煙の中からアインハルトさんの声が。

「でも・・・!」

砂煙の中から「うああああ!」アインハルトさんが飛び出して来た。すぐさまオリヴィエさんも飛び出して来た。オリヴィエさんの振るわれる拳を、首を傾けて躱したアインハルトさんは即座にカウンターの拳打を繰り出した。それを頭突きで受け止めるオリヴィエさん。

「うぐぁ・・・!」

「旭日・・・」

よろけたアインハルトさんの懐に姿勢を低くしたうえで入り込んだオリヴィエさんの右手の平には魔力スフィアが1基。そして「昇天」起き上がりざまにその魔力球をアインハルトさんのお腹に打ち込
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