暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos51悲劇の少女/因果の悪戯〜Belkan Gr??te St?rke〜
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かれる地区予選試合に出場するために日々精進中。このまま帰れないと参加できない。

「はいっ。力を合わせて頑張りましょう!」

アインハルトさんと意気込んでいると、アインハルトさんのパートナーのティオが鳴き声を上げた。しかもなにか深刻そうな声色。アインハルトさんが「ティオ、どうしました?」って訊いたところで、「っ!?」わたしやアインハルトさんは無意識に身構えた。とんでもないプレッシャーがこの一帯を覆ったから。遅れて「結界が・・・!?」張られた。

「何かとんでもない、すごい力を感じます・・・!」

「はい。ティオ、武装形態・・・!」

「クリス、セットアップ!」

なのはママ達だった場合、即座に逃げるためにも変身。そのすぐ後、200mもないところから虹色に魔力の柱が地上から空へと向かって突き立った。その光景にわたしもアインハルトさんも茫然とする。虹色の魔力。それはわたしの魔力光の色だからってこともあるけど、その力強さから言って・・・。アインハルトさんがフラリとあの魔力柱に引き寄せられるように近付いてく。

「アインハルトさん・・・?」

「居ます、あそこに。彼女が・・・」

あの魔力の柱の元、わたしのオリジナルとなった人が――オリヴィエ・ゼーゲブレヒトさん?が居る・・・はず。古代ベルカで、アインハルトさんのご先祖様の覇王イングヴァルト――クラウス、ルシルさんやフォルセティの先祖の魔神オーディン、シャルさんの先祖の剣姫リサと親しい友人であって、アインハルトさんが強さを求める要因になった、あの聖王女オリヴィエさんが。

「・・・わたしも一緒に行きます!」

だからわたしも一緒に会いに行こうって思う。そういうわけでアインハルトさんとわたしは光の柱へと向かってダッシュ。柱に近づくにつれて「重い・・・!」体に掛かる負荷のようなものが重くなっていって、走り辛くなる。

「ヴィヴィオさん、大丈夫ですか・・・?」

「なんとか。アインハルトさんは・・・?」

「私もなんとか。ですが、これ以上近付くとまずいかもしれません・・・! 彼女が、オリヴィエはすぐそこに居るというのに・・・!」

隣を走るアインハルトさんが悔しそうに唇を噛んだ。でもその途轍もないプレッシャーも「え?」綺麗サッパリ、突然に消失した。見れば魔力の柱も消えてる。わたしは歩みを止めて呆けてるアインハルトさんに「急ぎましょう!」って声を掛けて、手を引いて走り出す。

「あ・・はいっ!」

アインハルトさんもまた走り出したことでわたしは手を離す。そしてわたし達は、さっきまでそびえ立ってた光の柱があったと思われる地点に到着して、「っ!」視界のその人を収めた。わたしと同じ金色の髪、紅と翠の虹彩異色。以前、覇王イングヴァルト自身が手掛けた回顧録の複写本を読
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