第8話 夜の魔王か、淫獣か
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
たしか、アニメではドルイド族出身の娘とおこなっていたはずで、しかも実際にいるのに、対戦相手がかわっているしなぁ。チームプレイの大切さを本当に理解するのには、やっぱり、実戦が必要なのかなぁ。
「なんか、Bランクぐらいの任務でもこないかしら」
そんな声をぼそりとだしていた。
「なんでBランクなのよ! Aランクでも大丈夫でしょう!」
「確かに、任務達成するだけならできるかもしれないけれど、チームプレイを意識しながらならどうかしらねぇ。ふぅ」
皆から返答が戻ってこないので、
「今日の相手のチームプレイをピクシーたちにマネをさせるから、今日の授業後もまた訓練ね」
「そうなるのねぇ」
「皆様ならできますよ」
キャロルが、そうはげましてくれるので、
「キャロルって、やっぱりかわいい」
そう言って、俺がキャロルにだきつくと、リンスレットのげんこつが落ちた。
「もう、リンスレットたら」
「なんでキャロルばかりにだきつくのよ」
「あら、リンスレットのやきもちかしら」
「お嬢様ぁ、そんな趣味があったんですか」
「ち・ちち。ちがいますわよー」
「っと、まあ場が和んだところで……」
「どこが……」
カミトが半眼でにらみつけてくる。そこに助けの手が
「カミト。私は不愉快です。私の相手をしてくれていません」
「ああ、悪い、エストの食事な」
カミトがエストにパンを食べさせている。兄と妹という感じだが、エストは剣精霊なんだよなぁ。そう思っていると、頭からすっぽぬけていた人物がやってきた。
「カゼハヤ・カミト」
「俺?」
来たのは、先週の魔精霊が乱入してきて、私闘がうやむやになったエリスとシルフィードの仲間たちだ。
「午前中の対抗試合で2年生のチームに、なんとか、ぎりぎりで勝てたそうだな」
「なによ。嫌がらせ」
クレアがケンカを売るなら買うぞという姿勢をしめしている。俺はそういえば、似たシーンがあったなと思いだして、
「チーム・スカーレットのカミトに何か用があるのかな?」
けん制はしてみたが、同じ年頃の少年と話すことになれていないエリスの口調は、どうもはっきりしなくて、恋する乙女がカミトへの恋の告白するシーンでもみているようだ。結局は、カミトを引き抜きにきたというのがわかったところで、
「カミト、あたしたちを捨てるというの。あたしたちの純情をもてあそんだだけなの」
「エ、エ、エルダが落とされた。やっぱり夜の魔王」
「お、お、俺は無実だー」
「まあ、冗談はおいとくとして、あたしとリンスレットは、カミトのいるチームに入ると約束をしているのは、忘れていないわよね」
リンスレットの方はとみると、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ