暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0786話
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 千鶴とあやかの方を見ながらそう口にするシェリル。

「ほほほほほ。どこでそう判断したんでしょう? よろしければ教えて貰えませんか?」
「ちょっ、ちょっと何よこの子。得体の知れないプレッシャーを感じるわよ!?」

 その類の話題に敏感な千鶴が、例によって例の如くプレッシャーを発揮しながらシェリルへと詰め寄る。

「地雷を踏んだお前が悪い」
「そうそう、千鶴に向かって年齢の事は鬼門なのに。本人も気にしてるんだから」
「ヲホホホホホ。私がなんですって?」
「きゃあああああっ! 飛び火したぁっ!」
「ちょっ、馬鹿美砂。さっさと謝りなさいよ!」

 ワーワーキャーキャーと騒いでいる一同を見ていると、戻ってきたという感じがするな。麻帆良らしいと言うか、何と言うか。
 そんな風に感傷に浸っていると、何故か千鶴が俺の前に。

「アクセル君。自分だけ他人の振りをしてるけど、私が一番怒っているのは当然アクセル君に関してなのよ?」
「あー……まぁ、その、なんだ。一応分かってはいる」
「い・ち・お・う?」
「勿論分かってはいる」

 千鶴のプレッシャーに押され、反射的に言い直す。
 何だかんだでこの中だと最も強敵だよな。
 取りあえず千鶴の追求を誤魔化しながら道を進んでいくと、やがて1軒のカラオケ店へと到着する。
 どうやらここが美砂の言っていた店らしい。
 確かに日中という事もあって、あまり客が入っている感じはしないな。

「お料理が美味しくて、値段もそこそこ。機種に関してもそれなりに充実しているから、放課後になれば混むのよ」
「へぇ……ここがカラオケ。初めて見るわ」
「え? その、シェリルさんって言いましたよね? カラオケに来た事ないんですか?」

 恐る恐るといった風に円が尋ねるが……そう言えばアイランド1でカラオケ店って見たことが無かったな。歌が強い意味を持つマクロス世界だけに、カラオケが存在しないなんて事は無いと思うんだが。
 となると、単純に俺が無意識にスルーしてただけか。
 まぁ、どのみち銀河の妖精とまで言われたシェリルがカラオケをするってのは、色々と物珍しい光景ではある。
 マクロス世界の住人が見たら色々と凄いことになりそうな光景であるのは間違いない。
 そんな風に考えながら、手続きを済ませた美砂達と共に店員に部屋へと案内されるのだった。
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