マクロスF
0786話
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ば、小さく笑みを浮かべてこちらへと視線を向けて俺が渡したクレープへと口を付けていた。
このままだと色々と不味いな。周辺の視線的にも。そんな風に考え、頬を抓っている円の手を頬から外す。
「取りあえず場所を移動しないか? ここだと色々と目立つし、何より込み入った話も出来ないだろ?」
何しろこの人混みの中だ。迂闊に魔法が云々と口に出来る訳も無い。
それを理解したのだろう。あるいは、このままだときちんと話を聞けないというのもあったのか。多少不満そうながらも頷き、やがて美砂がどこか当てがあるのか胸を張る。
こうしてみると、1年半ぶりということもあって全員が全員それなりに成長してるよな。どこがどうとは敢えて口にしないが。
「この近くに以前何回か行ったカラオケボックスがあるんだ。そこに行こう。あそこならそれなりに防音設備とかも整ってるし、電話で注文できるから何かを頼むにしても苦労しないし」
「あー……ああ、あそこね。確かに今は日中だから混んでたりはしないか」
「では、早速行きましょう。お金に関しては私にお任せ下さい。火星の件で色々と余裕がありますので」
その言葉に従い、俺達は美砂と円に案内されるようにしてクレープ屋の前から移動する。
にしても、火星の件? 確かにこのネギま世界では表向き火星のテラフォーミングに関しては雪広財閥と那波重工で主導している形だけど……何かあったのか?
後でフェイト辺りに聞いておいた方がいいだろうな。
「それにしても、円も言ってたけど今は昼間だろ? 何でお前達が街中に?」
「スレイさんから連絡を貰ったのよ。アクセルがホワイトスターに帰ってきて、今日の午前中はこっちの世界にやってきているって」
なるほど、スレイから連絡が行ったのか。
そう言えばオウカやスレイと仲良くなっていた覚えがある。それを思えば不思議でも無い……のか?
「で、学園長にお願いして今日は自主休校とさせて貰ったのですわ」
「ま、簡単に言えば学園長公認のサボりよね」
「美砂さん! サボりとか人聞きの悪い事を言わないで下さいまし! 自主休校です、自主休校」
「自主休校もサボりも同じ意味なんだけどね」
あやかと美砂の言い合いに、円が小さく肩を竦めてそう告げる。
「サボり、ねぇ。魔法に関して知っているとは言っても、よく学園長が認めたな」
「あ、それは難しい話じゃないわ。今の私達は全員魔法生徒って扱いになってるから」
「それに麻帆良としてもシャドウミラーとは良い関係でいたいから、アクセル君と仲のいい私達が派遣されたの」
円の言葉に、千鶴が付け加えるように言葉を繋げる。
「ふーん……アクセルったら、随分と好かれてるじゃない。でも、この子達って何歳くらい? ……大学生かしら?」
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