マクロスF
0786話
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っと……潰れる潰れる中身出るぅっ!」
あやか、円が喜びと心配を目に浮かべつつこちらへと視線を向け、笑みを浮かべつつも脇腹を抓ってくる千鶴。そんな3人と俺の間でサンドイッチの具の如き有様になっていた美砂。
いやまぁ、俺は美砂と触れ合えて嬉しかったんだけどな。
「もう、もう、もう。幾らアクセル君が大魔王で不死身に近いからと言っても、さすがに連絡も無いままにいなくなったら心配するんですわよ?」
「あ、美砂。ごめん。……そうよ、アクセル君。全く、どれだけ心配させれば気が済むのよ」
「あらあら、うふふ。これは一度しっかりとお話する必要がありそうね」
「うー、うううー、うーうーうー」
「いいからほら、落ち着け。美砂が窒息しそうになってるぞ」
俺の身体に半ば抱きつく……と言うか、押しつけられた形の美砂は息が出来ない状態になり、息苦しさで顔を真っ赤に染めていた。
勿論照れとかも入っているんだろうけど。
「アクセル、ここだと人目にも付くし、どこか静かな場所に移動しない? あたしもその子達を紹介して貰いたいし」
4人を何とか落ち着かせようとして頑張っていた俺へと向かって、隣で暢気にクレープを食べていたシェリルの声が掛けられる。
その声を聞いた瞬間あやか達の動きが止まり、視線がシェリルへと向けられ、次いで再び俺へと視線が戻ってきた。
4人の代表という訳では無いだろうが、一番最初に俺を見つけた美砂が口を開く。
「ね、ねぇ。アクセル君。……この女の人は? その、もしかして……本当にもしかしてなんだけど、アクセル君の新しい恋人なのかなぁ……なんて。いや、まさかそんな事がある筈が無いわよね。レモンさん達4人がいて、更に私達4人もいるんだから。まさかそんな事は無いとは思うんだけど……」
一応念の為と言いながらも、その視線は既に決定的なまでに答えを予想している。美砂だけではなく、あやかのジトリとした視線。円の呆れが含まれた視線。千鶴の笑みが含まれている視線を受け、おまけにあやか達4人の登場で更に周辺の野次馬達の視線も集まっている中、そっと視線を逸らして口を開く。
「その、だな。まぁ……そうなる」
ピキリ。
間違いなくそんな音が聞こえてきた気がする。
同時に頬に触れる指の感触と、その指が力を入れて頬を抓る感触。
「人を散々心配させておいて、自分は新しい恋人を作ってました? 全く、少しはそのバイタリティを見直して上げたいくらいよね」
円がグニグニと頬を引っ張りながら告げてくるその言葉に、ようやく復活した美砂も頷き、あやかは周囲を秋の空気から冬の空気へと変えるような笑みを、千鶴はオホホホホと笑ってはいるが、その身体からは魔力とはまた違った迫力を出している。
そして肝心のシェリルはと言え
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