第七話 安東中佐!相撲ごっつあんです!!その六
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うした輩はだ」
「生かしておいたら駄目ですよね」
「絶対に」
「迷惑するのは生徒ですし」
「そいつは金貰っていいかも知れないですけれど」
「一匹の暴力教師よりも百人の生徒だ」
彼等の方が大事だというのだ。
「私は小悪党は嫌いだ」
「そうした醜い悪事をする奴がですね」
「お嫌いなんですね」
「その通りだ」
これもまた悪田部の考えである。
「私は確かに悪人だ」
「はい、俺達から見ましても」
「一点の曇りもない極悪人ですね」
「賄賂に暗殺を含めた謀略、女性問題と」
「もう数え役満ですね」
まさに正真正銘の悪人だとだ、二人も本人に言うのだった。
「タレーランとかフーシェみたいな」
「立派な悪人ですね」
「私は彼等を超えている」
ナポレオンですら陥れられ足を引っ張られた二人以上にというのだ。ナポレオン失脚は彼があくまで覇権を追い求め戦争を繰り返したことと外交と内政の柱の二人が彼以上の政治力と知力を持ち尚且つ政治的倫理観において全く信用出来ない者達だったことに原因があった。
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