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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第七十一話
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──アンジュとの話し合いから約一時間して、皆の準備が終わり……僕達アドリビトムはエラン・ヴィタールへと突入し、無事にエラン・ヴィタールの大地に到着する事が出来た。
到着したジルディアの大地に決戦組、補助組の皆がバンエルティア号から降りて、そして周りに広がった光景に誰かが言葉を漏らした。

「──綺麗……」

そう、その誰かが零した一言は、確かに今僕達が見ている景色に合っていた。
ジルディアにほぼ完全に浸食された大地……それは一言で言ってしまえば完璧なまでの『白の世界』であった。今まで僕達が見てきた浸食された部分はあくまでキバの出現したほんの一部分程度であったが、今この場に広がる浸食は大地も、花も全てが浸食の『白』で覆い尽くされ、なんとも言えない美しさが感じられた。
──だけど……。

「……駄目。……このままだと……この世界じゃ……生きていけない……」

僕の隣に立つメリアが、皆が薄々思っているであろう事を静かに言葉にしてだした。
確かに今、僕達が立つジルディアの大地はなんとも言えない美しさを感じれた。だけど……この大地からはルミナシアの大地や僕のもといた世界にあるような草木、水、生き物……『生』というものが、全くと言っていいほど感じられなかった。
元々……ジルディアはルミナシアのような『世界』として完成する前に、星晶の減少で早くに目覚めてしまったのだ。そんないわば『中途半端』な状態では、今僕達が見ているような現状にも納得してしまう。
だから……だからこそ、今ジルディアにはもう一度『休んで』もらわなければいけない。

「──よし。こっち、解析終わったわ。それじゃ、説明するけど……まずエラン・ヴィタールの全体図がコレで……ラザリスがいるであろう場所が此処よ」

ふと、セルシウスやヴォルト、ウンディーネとエラン・ヴィタールの解析をしていたリタが皆の前に立つと、手に持った何かの小型の機械を操作し、その機械から解析されたであろうエラン・ヴィタールの全体図が立体映像となって現れ、リタがそう言っていくと映像のエラン・ヴィタールの中心部……一見すると建物のように見える結晶で構築された物が映し出された。

「此処にラザリスが……。この中心部にラザリスがいるのなら、この全体図から見てここから真っ直ぐの場所みたいだし……衛司達だけでもすぐに辿りつけたりするんじゃ……?」

「それが……向こう側もそう簡単にいかせてくれないみたいよ。確かに、ラザリスのいるこの中心部に向かうまでは真っ直ぐ行けばいいだけみたいなんだけど……その途中までの道が結晶の壁で封鎖されてるのよ。で、その封鎖を解くために、このエラン・ヴィタールの数カ所である程度の工程をしなきゃいけないみたいなのよ」

「数カ所、か……。それじゃ、手分けしていくし
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