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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第七十一話
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。まぁよい、その言葉が聞けただけで我は心地良いからな。さぁ、早く行くがよい』

「分かった……行こう、皆っ!」

高らかに笑い、僕達に背を向けたままそう言ったイフリート。その姿に、僕は大きく頷くと皆を連れて中心部へと向かう道へと走り出し、イフリートはそれに合わせるようにジルディアの民達の方に向かって拳を振り上げた。
後方から聞こえだした轟音を背に、僕達はなるべく後方を見ないように中心部へと向かった。




─────────────────────


──中心部へと向かって走り……暫くして僕達の目線の先に、リタが立体映像で映し出していた中心部に立っているであろう建物の姿が見えだした。
ただ、その前に……まるでその建物を見守るように僕達に背を向けて立つ人の姿があった。そして……少なからず、僕達はその後ろ姿の人物を知っていた。

「──やはり……こんな所に居たんだな、サレ」

ヴェイグが僕やカノンノ達より一歩前にでて、後ろ姿の人物に向かってそう言葉を出した。その人物──サレは僕達の方にゆっくりと振り返ってきて小さく口元を吊り上げた。
そのサレの姿は……以前僕達が浄化した時から傷そのものは消えてはいるが、結晶化している部分は以前の片目部分だけであった。

「おや……やっぱり来たのかい。予想してたよりは少し早かったのは意外だけどね」

「サレ……悪いが、そこを通してもらうぞ」

「君達もしつこいね……。この素晴らしい大地を、景色を見てまだこの世界を守ろうだなんて……」

口元を吊り上げたまま言葉を出すサレに向かって、ヴェイグが剣に手をかけながら言うとサレは『やれやれ』というかのように溜め息を吐いてみせ、まるで今、この場にいる事を喜んでいるように両手を広げてそう言った後、広げた片手を奥に立つ建物へと向けた。

「もう間もなくラザリスは『生命の場』を浸食してこのルミナシアはジルディアに飲み込まれる。悪いけど……ラザリスの世界の為だし、思いっきり邪魔させてもらうよ」

「っ!」

建物へと向けていた手を此方に戻し吊り上げた口元を更にあげ、サレは不気味に笑みを浮かべてそう言うと結晶で造られたような細剣を出現させて構えた。サレの行動に思わず僕達も身構える中……片手を剣に添えたヴェイグがもう片方の手を僕達の前に止めるように出した。

「ヴェイグ……?」

「……俺がサレの相手をする。衛司達はその隙に先に進め」

「そんな……いくらヴェイグでも一人だけじゃ……っ!」

「サレの言っている事が本当なら、俺達全員でサレと戦って時間を使うよりも俺がサレと戦ってお前達を先に行かせてラザリスを止めさせる方がいいだろう。それに……元々、サレとは決着をつけるつもりだったからな」

そう言って僕達より更に一
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