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藤村士郎が征く
第9話 西の飛燕VS大国の格闘王 必殺技、炸裂!?
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より一つ上そうな娘だな。というか、川神学園の制服着てるのはなんでだ?それともう一方は・・・ゲイルにゲイツさん?」

 そこで士郎の口から、聞き覚えのない名前を聞いた雫。

 「誰の事でしょうか?若」
 「かくかくしかじかで、カラカル兄弟と言う名の方が有名な人達さ。7年前に渡米した時に会ったんだが・・・・って!!?」
 「若!?」

 何の前触れも無く士郎は、決闘を囲むように観戦している観客たちの一部分へ走って行った。


 −Interlude−


 「Hey!ツバーメ。躱すばかりしていないで、遠慮なくワタシにアタックしてもいいんですよ?」
 「あはは、ちょいと今はシンキングタイムちゅうなんですけどね〜?」

 などと答えつつ燕は焦りの中に居た。

 現状を分析した結果、基礎体力・筋力はあちらが上、気の総量は恐らく互角、あちらはゲイツに分析を任せているがゲイル自身も頭が非常によく、彼自身も燕と同様考えながら戦うタイプ故にこれも互角、そして戦闘経験の差は如何見てもあちらが上、これらを下にして如何足掻いてもゲイルの方が有利なのだ。

 燕は元々、それが格上の相手であれ、力量を丹念に調べ上げた後に、弱点を突いていき崩していく戦術を取るタイプ故、こうして後手に回ると反撃を取るタイミングを掴めなくなるのだ。
 現に戦況は徐々に押され始め、燕は躱し続けることしか出来なくなっていた。

 「そこまで遠慮するなら、仕方あーりませーん。ならワタシも、プロトタイプの技をお見せしましょう!」
 「OH!兄さん、あの技を見せるんだね!」
 (何?)

 燕は思わず身構え、警戒する。
 そうしていると、ゲイルが両手を開いたまま両手首を合わせた格好で前に突き出すようにした。
 というか、あの形・・・思い切り見たことが彼女には有った・・・というか、世界中から見ても見たことがあるモノはかなりの人数が上がるであろう。

 「KA・RA・KA・RU・HAAaaaaaAAA!!!!」

 ゲイルの両掌から赤い気弾が放たれた。というか、もろにドラ〇ンボー〇のかめ〇め波のパクリである。
 そしてその気弾は燕にめがけて一直線――――では無く、少しずれて観客の内の一組の親子へめがけて行ってしまった。

 「兄さん!そっち、違うよ!!?」
 「判ってるんですが、コントロールがぁ!!」

 この決闘の地で、誰よりも早く気づけたのは桐山だった。
 しかし、気弾のスピードがあまりに早すぎて間に合わない。

 駄目か!?と思った瞬間、一組の親子の真後ろから赤いジャケットを着た士郎がと割って入り、袖崎から取り出した中華刀で気弾を切り裂いた。

 「ふーー、間に合った」
 「間に合ったじゃありません!若!!」
 「雫!?も
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