第9話 西の飛燕VS大国の格闘王 必殺技、炸裂!?
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ゲイルさん」
「What?ん〜〜・・・いいでしょう。何ですか?ツバーメ」
「さっきほどの怒ったような表情って、演技ですか?」
その言葉に、口元を少し笑うように歪ませる。その反応こそが答えも同然だった。
「ソーリー、兄さん。彼女のデータがこちらで事前に入手していたものと違って」
「気にしなくてもいいですよ、ゲイツ。それについては彼女も同じでしょうからね」
その言葉を聞いて、燕は背中に嫌な汗をかいてきたことを感じた。
何故なら、ゲイツが手に入れた松永燕のデータは、彼女自身が気づかれないようにゲイツに届くように流した情報なのだった。
「彼女も、っという事はもしかしてゲイルさん・・」
「Yes!ワタシはこれまで一度も、格闘技大会で本気を出した事あーりませーん。下手すると、キルしかねませんからねー!」
つまり、燕自身が集めたデータも、正確な情報では無かったという事だ。
「そして、表裏で名を上げている武道家や、猛者たちが使う体内から溢れるフォース――――気と言いましたか?それも使いませんでしたよ」
「え!?」
「What、その反応はあんまりではありませんか!ジャパニーズ武士道ガール。気を使えるのはアジア圏やEUの一部だけじゃないんですよ?」
この事こそ正しく、燕にとっては想定外だった。
まさか気まで扱えるなんてと、思う燕。
「さて、そろそろ再開しましょうか。オーディエンスの皆さんも待ちくたびれているでしょうから、ね!!」
ゲイルは今度こそ、本気のスピード+気を使い突進してくる。
燕にとって想定外の決闘が今、再開された。
ーInterludeー
燕とゲイルの決闘が行われている近くに、藤村組の行事で士郎と雫が、雷画の付き添いと言う形で来ていた。
本来であれば、士郎の護衛は石蕗和成の仕事なのだが、藤村組の所用と雷画の護衛も兼ねて雫に代わってもらっているのだ。
それに士郎自身にも、別のある用事が有って来ていた。
藤村組内での行事を、待ち合わせの時間という事で途中で抜けて来ていたのだった。
「それにしても、如何して待ち合わせ場所が京都のここ何だ?」
「ですよね。あそこは福岡にあると聞いていましたが」
そんな会話をしていると、少し離れた所に群衆が出来ており、熱気に満ちた歓声とけたたましい音が聞こえて来る。
「あれは・・なんでしょう?」
「決闘が行われてるな。審判は九鬼従者部隊の人だな。確かあれは・・マープルさんの側近も務めていた人だったはずだ。見た事が有る」
「ずいぶんと観客が多いですね。いくら観光名所の一つと言っても、多すぎではありませんかね?」
「戦っている人たちが有名なんじゃないか?片方は雫
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