第14話 中国はありとあらゆるものが雑というのは偏見だ
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少し見回した。
「見ないうちに大きくなってまぁ‥‥‥‥というか なりすぎだな」
「うぅ‥‥‥‥結構 気にしてるんですよ」
マリーは迅に訊いた。
「迅さんは雨ちゃんを知ってるの?」
迅は大きくうなずいた。
「旅してる時にここに泊まったことがあるからな」
そう言いつつ、迅はゆっくりと立ち上がった。
「そういえば、ここでどのくらい寝てたんだ?」
辺りを見回したが、時計は見当たらない。
「えーっと‥‥‥大体4時間ぐらいですね」
「うぉう、4時間!? その割に全然寝た気がしないな‥‥‥‥おとと」
迅は少し倒れそうになった。
雨はとっさに立ち上がり、迅を支えた。
「ありがと‥‥‥‥というかホントにデカいな」
この中で一番背の高い迅よりも雨は大きかった。
「あんまり大きい大きい言わないでください」
少し怒っているようだ。
彼女は丁寧に迅をベットに座らせた。
「疲れているんなら無理に起きなくていいんですよ」
やっぱり彼女は世話焼きのようだ。
「そんじゃ、もう少し休ませてもらいますかなっと」
迅はベットに横になった。 すると、すぐに寝息をたて始めた。
「もう迅さんったら、子供みたい」
雨は優しく毛布をかけてあげた。しかし、あまり表情が浮かない。
彼女は小声でつぶやいた。
「また人間体のままで"超技術"を使ったんですか?あれを使わざるを得ないほど
追い込まれていたにしても、変身してから使わないと体力をかなり使うって
自分で言ってたじゃありませんか‥‥‥‥まさか‥‥‥‥私たちのせいで―――――」
「雨ちゃん」
「!!」
雨はとっさに我に返った。そして返事をした。
「何ですか?マリーさん」
マリーは少し困ったような顔をして訊いた。
「何か怖い顔してたから大丈夫かなって」
雨は微笑みながら答えた。
「迅さんも疲れているようだから心配しちゃったんです」
「な〜んだそっか。良かった。みんなのお世話して
疲れてるのかな〜〜って思って」
「フフフ 大丈夫ですよ。さぁ、マリーさんもまだ休んでいてください」
マリーは自分が寝ていたベットに目をやったが、すぐに顔を戻した。
「私、アスラが心配だから見てることにする」
「そうですか。アスラさんもこんな優しい人が近くにいてくれて幸せですね」
それを聞いたマリーは少し照れた。
「では、私は隣の子供たちの世話に戻りますね」
彼女は笑顔で部屋を後にした。
「‥‥‥‥‥アスラ」
マリーはアスラのベットに座った。
アスラは少し苦しそうな顔で眠っている。
「お熱は‥‥‥‥少しあるのかな」
マリーはアスラの額に手をやり、
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