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鎧虫戦記-バグレイダース-
第14話 中国はありとあらゆるものが雑というのは偏見だ
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上がると、アスラをまるで子供の用に軽々と運んで行った。



    **********



「これでよし‥‥っと」

雨はアスラに毛布を優しくかけてあげた。

「無理しちゃいけませんよ」

と言い、頬に手を添えている。

「世話焼きさんなんだね」

マリーは雨に言った。

「だって、会ったばっかりの人にここまでしないから」

雨は顔をマリーの方に向けて答えた。

「この村には子供が沢山いて、その世話をよく任さるんです。
 でも、こんなに大きな子供の世話は初めてですけどね、ふふふ」

雨は優しく微笑んだ。

「あっ、そういえば名前訊いてなかったね。お名前は?」

マリーの思い出したかのような問いに雨は答えた。

「雨です。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくね、雨ちゃん」

マリーはあまり名前について気にしないタイプのようだ。

「そういえば必死に謝ってたのって何だったの?」

マリーは軽い気持ちで訊いたが、雨にとっては言いにくいものだった。

「あの‥‥‥えっと‥‥‥‥わ‥‥‥私の‥‥‥お胸に‥‥‥‥‥‥」
「アスラが当たっちゃったの?」
「は‥‥‥‥はい」

雨は頬を少し赤く染めた。

「アスラってそういうのに弱くて、す〜ぐ慌てちゃうんだ」

マリーは笑顔で言った。

「でも、こんなにお胸がおっきな人に
 当たっちゃったら誰でも慌てちゃうよねぇ」

雨の顔が更に赤くなった。

「そ、そんなに嫌だったでしょうか?」

マリーは首を振った。

「むしろ、うれしかったと思うよ? でも、アスラは自分より相手のことを考える人だから
 雨ちゃんが嫌じゃなかったかの方が心配だったんじゃないかな」

雨はそれを聞いて、少し落ち着いた。
そして、アスラの顔を見た。

「お優しい人なんですね。さっきも私に何度も謝ってくれましたから」

雨は深々とDOGEZAをしているアスラの姿を思い出した。

「あれって何なの?」
「ちょっと私にも分かりませんが、アスラさん独特の謝り方なのでしょう」

違います。あれは周りの人に「これくらい謝ってんだから許してあげろよ」と
思わせるための手段です。 まぁ、誠心誠意の謝罪でもありますが。

「蛹さん詳しいね」

そりゃあ、そっちにはない文化(?)ですからね。

『誰と話しているんだろう‥‥‥?』


「‥‥‥‥ん?‥‥‥ここは‥‥‥‥」

迅が目を覚ましたようだ。

「お?見たことのある顔が見えるけど‥‥‥」
「久しぶりですね、迅さん」

迅は少し考えて、どうにか思い出したようだ。

「あ!雨ちゃんか!久しぶりに見たなぁ〜〜」

迅は雨の身体を
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