第九話
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のが見える。
「タバサ!」
それを確認したキュルケが風竜に向って手を振り合図を送った。
その後、俺達と併走するかのように飛ぶタバサのシルフィード。
背中のタバサは俺達を一瞬見つめるとキュルケに確認する。
「そのドラゴンは?」
「えっと。私も良くはわからないのだけど…」
「悪いがそっちの風竜に何人か移してやってくれないか?ソラが流石に辛そうだ」
俺はその会話に割り込んだ。
「韻竜?」
「え?お仲間なのね?でもそんな色のドラゴンなんていままで見たこともないのね」
俺が喋った事でシルフィードまで口を開いてしまった。
それを見たタバサが持っていたワンドでシルフィードの頭を殴打する。
「痛いのね!」
どがっ
「わかったのね!喋らないのね!るーるーるー」
「タバサ!?その子って」
「そんなことは後で、レビテーションで2人ほど移動させて」
「わかったわ」
キュルケはしぶしぶ杖をふり、ギーシュとモンモランシーの2人をシルフィードの方へと移動させた。
その後、速度を上げ俺達はキュルケの実家へとひたすらに空を駆ける。
どれくらい経っただろうか。
ようやくキュルケの実家へと到着した。
そしてすぐさま運ばれていくサイトを見送る。
ルイズ、キュルケ、ギーシュ、モンモランシーはそれについて屋敷の中へと消えていく。
俺達はようやく肩の荷が下りたために人型に戻り、その場に尻餅をつく。
「疲れた…」
「うん」
へばっている俺達を見つめる4つの目。
タバサとシルフィードである。
じいっと見つめる瞳に耐え切れなくなって俺からタバサに話し掛けた。
「何?」
「…あなた達は韻竜?」
「違う」
「じゃあ何で人間の姿になっているの?」
「人間の姿になっているのではなく、ドラゴンに変身していただけ」
「嘘、そんな魔法聞いたことない」
「魔法なのか?と聞かれたら答えは解らん。魔法薬の副作用でこうなった」
「副作用?」
「そ。ある天才が作り出した変身薬。その副作用」
「ドラゴンに変身できる薬を作り出せる人がいるの?」
ん?なんだ?
タバサが必死になってこちらに探りを入れてくる。
「正確にはドラゴンにも、だけどね」
「?」
疑問符を浮かべるタバサに俺は変身してみせる。
「グリフォン」
「こんな体にしたドクターの事を恨んだことも一瞬くらいは有ったけど、これはこれで便利だからね」
主に偵察とか移動とか。
俺はグリフォンから人の姿に戻る。
タバサを見るとなにやら考え込んでいる様子だ。
そして口を開くタバサ。
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