第九話
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俺達が礼儀って奴を教えてやらねば碌な大人になれまい?」
「そうだそうだ」
隊長の言葉に同意する刺客の男達。
「そういう訳だ、お嬢ちゃん。お嬢ちゃんは今から俺達の偉い説教を受けてもらう。こちらへ来い」
下卑た笑いをこらえながら隊長の男が杖を構えて言い放つ。
「いやよ!」
「ルイズ」
「何で私があんな品の無い傭兵どもに説教なんて受けなければ成らないのよ!」
うわぁ…
なんだろう、もはや記憶もおぼろげだが、ルイズは此処まで高慢だっただろうか?
そんな事を考えていると、傭兵達がルイズを取り囲み、ルイズを連れて行こうとする。
「や、止めるんじゃ」
と、ここで一応保護責任がある学院長が傭兵達に懇願する。
「ああ?じじいは黙ってろよ」
そう言って傭兵の一人に殴り飛ばされる学院長。
「ぐふっ」
「ちょっと!老人になんて事を!」
ルイズが喚く。
「ちょっと手が滑っただけだ。それよりも、オラ!来な!」
再びルイズに掴みかかる。
「きゃあ!」
「やめろ!」
サイトがルイズを助けようと間に入る。
「何だ?ナイト気取りか?」
「くっ」
間に入ったは良いが、武器の持ち合わせが無くルーンを発動させられないサイト。
ここは食堂だ、デルフリンガーは部屋に置いて来たのだろう。
見渡せばナイフの一本くらいはあるだろうが、ナイフは武器として使用できるかもしれないが、武器として作られたものではない。
握ったとしてもガンダールヴのルーンは輝かないだろう。
「ガキが、そこを退け」
「断る!」
「後悔する事になるぞ?」
「やってみろよ!」
その体1つでルイズを守ろうとするサイト。
しかし。
「ファイヤーボール」
男の放った炎弾がサイトに直撃し吹き飛んだ。
「サイト!」
慌てて駆け寄るルイズ。
サイトは火達磨になった体を床に転げまわって何とか鎮火する。
しかしその体はあちこちが焼けただれ、一刻も早く治療しなければ命に関わる。
しかし。
「歯向かわなければ死なずに済んだかもしれないものを」
「サイト!サイト!ねえ、誰か、水の魔法を!」
ルイズの懇願、しかしその言葉に答えるものは誰も居ない。
何故なら皆杖を取られ、既に燃やされているのだから。
「嫌!ダメ!死なないで、サイト!ねえ、誰かお願い、助けて」
瀕死の重傷のサイト。
どうしてこうなった?
こんな事は原作には無いはずだ。
しかし現実はサイトは重症で一刻を争う事態。
最悪だ…
どうしたらいい?
俺はマルクスを盗み見た。
するとマルクスのその
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