第六章 正義の在り処編
第百八十五話 『罪の償いの仕方。そしてモリアとは…』
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よ?」
「たしかにな………」
そうね。移動しながらなんて座標がズレてしまってうまく転移なんてできるどころではないだろう。
もしくは、高速の演算機を内蔵していれば、もしくは………。
そこで私はある事に気づく。
「モリアは背中から直接バーニアが展開したわね。
それにスバルの振動破砕の拳をくらったのにまるでケロっとしていたらしいわ。手応え的には鉄を殴ったかのような硬さだったらしい。
ここから結論出される結果は………」
「まさか………」
「モリアは全身機械の可能性があるということか?」
私達の中でモリアという人物がなんなのかが少しずつではあるが判明してきたのかもしれない。
だとすればまだ早計かもしれないが、モリアは自身の科学力だけで生身の代わりに機械の体を手に入れたかもしれない、という予測が立てられる。
他にも合成獣や、生物兵器製造技術、リンカーコアを引き抜くという下手したら命を奪う紙一重の行為と、上げていくと狂っているとしか言えない所業の数々………。
強敵になるという可能性が出てきたわけだ。
私達の頭を悩ますには十分である。
これからの捜査はまた気を引き締めないといけないわね。
◆◇―――――――――◇◆
モリアは自身の研究室でシホによってあらぬ方向に曲げられた腕を文字通り修理していた。
色々な機器が自動で動いて部品を取り替えていく。
そして換装が終了したのだろう、何度も「キュイン」と鳴る腕を動かしながら、
「ふむ………さすが俺様だ。
この程度ならもう簡単に治せるのだからね」
そしてモリアは胸に内蔵されている“あるもの”を感じながら、
「しかし、ある方から譲り受けたこの魔導ジェネレーターは最高だねぇ。おかげで魔力が尽きることがなくなったわけだからな」
恍惚とした表情を浮かべながらも、モリアは、
「………さて、あの方がそろそろ動き出す。そこから俺様の計画も始動することになる。いや〜、楽しみだねぇー」
モリアは不気味に笑うのであった。
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