三話:黒猫拾いました
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。おまけにご丁寧に痺れ薬まで仕込んでいたから
体の自由が利かなくなったので大人しく猫の姿になって誰にも見つからないように
隠れるしかなくなってしまったにゃ。
本当に今日は運が悪いにゃ……あいつは倒したからもう追ってはこないと思うけど
今の状態で敵に見つかったらやばいにゃ。まあ今は仙術で気配を消しているから
見つかっても他の猫と見分けはつかないと思うけど……。
そんなことを考えていると一人の少年が私に近づいて来ていたにゃ。
敵かどうかは分からないけど怪しまれるといけないので普通の猫のように
ジッと寝たふりをする。
「こいつ、怪我をしているのか!?」
そう言って少年が私の体を抱きかかえようとしてきたので
何とか体を起き上がらせて唸り声を上げて警戒する。
恐らくは私を普通の猫だと思って心配しているのだろうが油断は出来ない。
警戒しておくにこしたことはないにゃ。でもその警戒はすぐに解くことになった。
「安心してくれ、お前は俺が守るから。」
そう言われながら優しく頭を撫でられると、どうしようもなく安心してしまい
つい体の力を抜いてしまった。
そのまま倒れ込みそうになった私の体は少年に優しく抱きかかえられて
少年の家に連れていかれたのだった。
Sideout黒歌
どうもルドガーです。俺は今途方に暮れています、誰か助けてください。
え?まずは何があったか説明してくれだって?
しょうがないな。じゃあ、説明するぞ。
まず俺は傷ついた黒猫を抱えて帰ってきた。そして応急処置を施した。
うん、ここまでは何も可笑しいことはないな。
応急処置を終えた後は黒猫が眠たそうにしていたので俺のベッドに寝かしてやった。
そしてやる事のなくなった俺は今日一日の疲れもあって黒猫と一緒にベッドに入って寝た。
ここも何も可笑しいことはないよな?ただこの後―――起きた後が大事なんだ。
俺が朝食を作るために休日でありながらも早めに起きると
隣に黒髪で妖艶なダイナマイトボディの美女が寝ていたんだ―――裸で。
いや、何を言っているか分からないかもしれないが俺にも分からない。
俺は確かに黒猫と一緒に寝たはずだよな?
なのになんで目を覚ましたら俺は美女と一緒にベッドインしているんだ?
え?なに?これは夢なのか?
取りあえず自分の顔を一発殴ってみる。
うん……痛い。
「どうなってるんだあああああ!!!??」
「にゃ!?うるさいにゃ!!!」
「あ、ごめん―――て、取りあえず状況説明してくれ!!!後あんたは誰なんだ!!?」
俺の叫び声に目を覚ました美女にうるさいと言われたが正直いってこの状況に
叫ぶなと言う方が無理だろ!!!状況説明を求める!!!!!
「そんな……ひどい
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