三話:黒猫拾いました
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ゼクス様が用意してくれた一軒家の場所を
うっかり忘れてしまったわけでもないんだからな!!!
ル、ルドガー、迷子じゃないしー。
ごほん…まあ、冗談は置いておいて本当に今日は疲れたな……。
俺がどこから来たかとか聞かれた時は取りあえず誤魔化しておいたけど
これからも誤魔化し続けるのは難しいか?と言っても異世界から来ましたなんて
言えないしな……。まあ、適当に出身国をピックアップしておくか。
出来ればみんなが知らないようなところでな。
それとみんなにどうして眉毛までメッシュで染めているのかと言われたが
趣味だとしか答えられなかった……というか好きでやってるんだから人の勝手だろ!!
人の趣味にとやかく言うな!!!!!
いや、俺は怒ってなんかいないぞ?ただ心の中で叫んでいるだけだ。
え?それが怒っている?………子供にそんなこと言ってもわかんないですー。
俺まだ十五歳の子供だもん。……いや、精神年齢とか気にしちゃダメだって。
「はあ、とにかく大通りに出て家に帰るか。……ん?あれは?」
ふと目を凝らすと辺りが暗くて分かりづらいが路地の片隅に
一匹の黒猫が寝ているのが見えた。
猫か……そう言えば最後にルルの肉球をフニフニしたのはいつだったかな?
もうずいぶんと肉球を補充していない気がする……
よし、あの子に肉球を触らせてもらえないか頼んでみよう!!!
そう思い近づくが直ぐに黒猫の様子が可笑しいことに気づく。
「こいつ、怪我をしているのか!?」
よくよく見てみると黒猫は致命傷ではないが身体中に傷を負っている状態だった。
縄張り争いに負けたのか?いや、それにしては傷がおかしい。
どちらかと言うと鋭い刃物で切り裂かれたような感じだ。
そうなってくると虐待か?……猫を傷つける奴はそうじて地獄に落ちるべきだな…!!
もし見つけたら『絶拳』を一万発程お見舞いしてやらなければならないだろうな。
まあ、今はとにかくこの子の手当だ。一先ずこの子を家に連れて帰ろう。
そっと黒猫を抱きかかえようとするが黒猫は震えるからだを
無理やり起き上がらせて俺に警戒するように唸り声を上げる。
「安心してくれ、お前は俺が守るから。」
俺がそう言って頭を撫でると黒猫はホッとして気が抜けたように倒れ込んだ。
俺はそれを優しく抱きかかえて家まで一目散に走りだすのだった。
Side黒歌
今日は最悪な一日にゃ……。
白音の様子をこっそりと覗きに来たのまでは良かったんだけどその帰りに
堕天使に出会ってしまったにゃ。
実力自体は大したことはなかったから簡単に倒せたんだけどそいつは頭が働くというか
ずる賢い奴で自分がやられたら罠が発動するように仕掛けてあって
体中を斬られてしまったにゃ
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