第197話 緑の妖精と緋色の妖精
[2/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の街全域には他の街に被害が及ばないように屈折壁が張り巡らされているから、あなた達はクロッカスの街に足1歩踏み入る事が出来ないわ。」
少女の言葉にそれ以上反論する者はいなかった。
?「それに、悪魔と戦っているのはあなた達の仲間だけじゃないわ。大魔闘演舞に出場した他のギルドの魔道士達もいるし、王国軍や軍隊、魔法部隊も戦っている。まっ、一番戦力になるのは魔道士達だけど。」
少女は口元に薄く笑みを浮かべ、肩を竦めながら呟いた。
?「あなた達の仲間が、悪魔如きにやられる訳ないじゃない。」
少女はそう言った後、口元に不敵な笑みを浮かべ心の中で呟いた。
?「(アイツ等を倒すのは悪魔じゃない。この私よ・・・!)」
ほんの一瞬だったせいか、少女が不敵な笑みを浮かべた事にガジル達は気づかなかった。
?「だから、あなた達はここで西の真空のギルドを探してれば良いのよ。あなた達だって、妖精の尻尾の魔道士でしょ?自分の仲間を信じる事も出来ないのかしら?」
少女の言葉にガジル達は顔を見合わせると、困ったように笑みを浮かべ肩を竦めた。
ジュ「あなたの言うとおりですね。」
ガジ「クソ炎等が悪魔に負けるだと?へっ、笑わせてくれるじゃねーか。」
リリ「逆に、ナツ達が悪魔に負けるところを見てみたいくらいだな。」
ミラ「少しでもヤバいと思った私達がバカみたいね。」
カナ「これで安心した酒が飲めるよ♪」
ラク「おい、それは違うと思うぞ・・・」
ジュビアが納得したように頷き、ガジル、リリー、ミラが笑いながら言い、手に持った酒瓶を高々と掲げるカナにラクサスがツッコム。
?「それじゃ、私はこれで。」
ジュ「あ、待って下さい!あの・・あなたはいったい・・・?」
片手を上げて立ち去ろうとする少女をジュビアが呼び止めた。
少女は顔に掛かった前髪を手で掃いながらゆっくり振向くと呟いた。
?「“地獄の案内人”・・・とでも名乗っておくわ。」
その時、どこからともなく強い風が吹き荒れ、ガジル達は目を瞑ったり顔を逸らしたりした。
風が収まり目を開けると、その場から少女の姿は影も形も消え失せていた。
ガ「・・・におうな。」
リリ「あぁ。」
ミラ「私達は一言も、あの子に西の真空の事を言っていないのに・・・何で知ってるのかしら?」
ガジル、リリー、ミラが少女が立っていた場所を睨みながら呟いた。
カナ「ジュビアも無闇に怪しい奴の名前を聞こうとしないの。」
ジュ「あたっ!」
カナがジュビアの額にでこピンをお見舞いする。
ラク「“|地
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ