桜先輩の返事
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私は足早に出崎君の家に戻っていった。
「ふぅ…緊張…してるわね私…」
私はインターホンを押そうとしてもさっき逃げてしまったから押せずにいた。 するとそこに
「あれ? 桜さん? どうしたんですか? うちの前で。」
「ひゃ?? り、凛さん こ、こんばんわ それはその…ね? 押そうか迷っていたのよ。」
「遠慮なんてせずに押せばいいんですよ って私が招き入れればいいんでしたぁ てへ♪ ささっ 桜さんどーぞどーぞ」
「え、えぇ…ありがとね 凛さん」
私はお礼を言いながら家に入り、まずリビングにいった。
「お茶いれますねぇ 少々お待ちをー ってお兄ちゃん何してんだろ…」
「あっ その…出崎君のところにはあとで私から行くわ、だから…今は呼ばなくていいわよ?」
「そう…ですか? 桜さんがそれでいいならいいんですが…なにか会ったんですか? 私に用事 ってわけではないですよね?」
「そ、それは…」
「……うーん…もしかしてお兄ちゃんに告白でもされたんですか?」
「なっ?? こ、こほん、どうしてそう思うのかしら?」
「今のほぼ肯定なんですが…そうですね、桜さんの用事本当はお兄ちゃんのはずです。 でも、そのお兄ちゃんを呼ばなくてもいい、これってなにかあったんじゃないかなぁ って思って、それに前々から桜さんのことお兄ちゃん好きだったから、もしかしたら って」
「その分析力…本当に中学生なの? あなたは…」
「もっちろん♪ っと、そうとわかればお茶なんて飲んでる暇じゃないですよ桜さん。 どーかお兄ちゃんを振るかなんとかしてあげてください。たぶん今すごい落ち込んでるか拗ねてるかなんで。」
「…わかったわ じゃあ…いってくるわね。」
「はいはーい♪」
こんこん と。出崎くんの部屋の扉を叩く。
「あいてるよ…」
「出崎君…私よ」
「そうですか…って、えぇ?? さ、桜先輩??」
「えぇ…ごめんなさい…さっきは逃げたりして…」
「い、いえ、そのあはは…わかってましたからいいんですよ…」
「…嘘…笑っているけどちょっと辛そうよ?」
「……そりゃ…辛いですよ、振られたら誰だっ…」
「違うの! 振ってなんか…ないわ」
「え…?」
「私だって…出崎君のこと…」
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