第六章
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て」
「御願いしますね。それでは早速ですが」
「はい、早速」
「お庭にいらして下さい」
サリーからだった。京介を誘う。
「今から」
「はい、それじゃあ」
「お茶とクッキーもありますから。私が焼いたクッキーが」
何気に切り札を出しているサリーだった。彼女は自覚していないがそれでもだ。これはそのまま京介を射止めるものであった。
そして京介もだ。それに見事に射止められてしまった。
そのうえでだ。目を輝かせて頷いたのだった。
「クッキーですか。サリーさんが焼いた」
「紅茶も淹れますけれど」
「御願いします、それなら」
「はい、それでは今から」
こうして庭で楽しく話す二人であった。そしてそれを見てアンはだ。にこやかに笑うのだった。娘の今はじまった幸せを見ながら。
サマーガーデン 完
2010・5・30
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