初めての家賊
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んが使っている包丁を持ってあの人に刺そうとしていた。
おかしい今までこんな事は一度もなかった。
どうしてこうなったのかと考えようとすると。
「俺様は零崎燈識って言うんだが。あと家族は弔っておいたぞ。」
「ありがとございます。俺は・・・」
おかしい。
殺されかけた人間に自己紹介なんてするあの人に面食らった。
だけどその考えもあの人の言葉を聞いたらその気持ちも吹っ飛んだ。
「自分が自分じゃなくなってしまったかのような違和感があって自分が自分じゃない感じかな。
まあそのせいで今の自分の名前を名乗っていいのかわからないのかな?」
当たっていた、俺の状況を知っているのか。
知っていたら教えてほしい。
「まあなんだ、俺様は少しばかり嬉しくてなんて言えばいいのかわからん。
だから簡潔に言わせてもらう。」
一回息を吸って言葉はこう続いた。
「俺様の弟にならんか?」
どうゆうことだ?
名前を言えば落ち着くと思って名前を言った。
「銀次だ。」
「ん?」
「俺の名前・・」
包丁の握った手の力を弱めた。
「銀次か。ぎん。そうだな。」
何を考えているのか教えてほしい。
「零崎銀識これからはそう名乗ればいいな」
弟になるのは決まっているのかだがしっくりくるもともとの名前だと思うくらい。
「えっと燈識さん。」
「なんだ」
「俺はどうなったんだ?」
「殺人鬼になったね」
・・・・・・・えっ
「どうゆうことですか?」
「さっきの速さはすごかったな〜」
そういえばあの男はどうしたんだ?
「俺を助けてくれたのか?」
「ちがうぞ、ここに来たとき銀識しか生きていなかったぞ」
名前確定か
「まあ、殺人鬼は孤独だから、家賊を作りたいと思っている。殺人鬼は友人も親友も恋人だって作ることができん。好敵手も指導者もましてや理解者なんていない。どこまでいっても一人きり、もはやそれは存在の否定だ。だからこそ俺様は家族を作りたい。そうやって家族で笑って死ねたら最高だろ?
だから。」
俺様の弟にならんか?
「燈識さん」
「なんだ?銀識」
「俺の兄貴にならんか」
父さん母さん心配しないでくださいこれからこの人と生きていきます。
「ならこれを渡しておく」
燈兄さんから懐中時計を渡された。
だから俺は聞いてみた。
「これは、なんですか?」
「これは家族の証だ。」
「ありがとうございます。燈兄さん」
「じゃあいくか銀識。」
「はい!燈兄さん。」
俺たち二人は森に向かって歩いていった。
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