マクロスF
0785話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
重要なのはやっぱりフロンティア船団のグラス大統領との会談だろうな。ただ、こっちに関しては俺と外交担当のエザリアが行く」
「……ねぇ、アクセル。変な事を聞くようだけど、あのエザリアって人には手を出していないわよね?」
「何だいきなり」
「いや、だってあのエザリアって人は美人だし、昨日のマクロス・クォーターでの会談の時にもアクセルと仲が良さそうに見えたし」
そんなシェリルの言葉に、レモンが面白い話を聞いたとばかりに笑みを浮かべる。
ただし、その笑みは決して友好的な笑顔ではない。寧ろ肉食獣が獲物を前にした時の笑みだった。
「へぇ、アクセル。その辺の詳しい話を聞かせて貰えるかしら? 私達と1年半ぶりに会ったっていうのに、それにも関わらずエザリアに手を出していたの? シェリルの件に関しては納得したけど、幾ら何でも節操がなさ過ぎない?」
「違う。いや待て、誤解だ。別に俺とエザリアはそんな関係は一切無い」
「確かに前々からエザリアが魅力的だ云々ってのはたまに口に出してたわね。私も聞いた覚えがあるわ」
マリューがジト目でそう告げ、それに同感だとでも言うようにコーネリアとスレイが頷く。
「待て。とにかく待て。一旦待て。お前達も知っての通り、エザリアはイザークという子供がいるんだぞ。そんなエザリアと俺がどうこうなる訳が無いだろ」
「……じゃあ、エザリアに魅力を感じた事は無いと誓える?」
「そ、それは……」
レモンの言葉に思わず言葉を詰まらせる。
実際、エザリアに魅力があるかどうかと言われれば、否とは言えないのは事実だ。コーディネーター特有の年齢を感じさせない容姿や、理知的で鋭い性格を持っており、更には受け身では無く攻めの姿勢で外交が出来るというのもポイントが高い。
他にも自らの子供であるイザークや、エクステンデッドの3人を引き取っているように身内に深い愛情を持っている。
……ん? これだけ並べると悪い要素は1つも無い?
「……これは……やっぱり後できちんと話を聞いておかないといけないようね」
そんな俺の表情を見ていたレモンの言葉で我に返り、慌てて首を横に振る。
「シェリルの悪戯を本気にするなよ。別に俺とエザリアはそんな関係じゃ……」
タイミングがいいのか悪いのか、丁度そこまで口にしたところでリビングにある通信機が通信の受信を伝えてきた。
咄嗟にテーブルから立ち上がり、通信機のスイッチを押すと……
『おはよう、アクセル。あら、そちらは朝食の時間だったの? ちょっと悪いことをしたわね。でも用件があったから』
その言葉と共に通信画面に映し出されたのは、銀髪と理知的で整った顔立ちの人物。つい先程まで噂になっていたエザリア・ジュールその人だった。
……タイミングがいいのか悪
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ